■備えあれば憂いなし-今日の話題 被災地を訪ねてみよう! みなさんは、地震や浸水などさまざまな災害で被災した現地を訪ねたことはありますか?ボランティアとして出向いたという人が、中にはいるかも知れませんが、多くの人は出向いた経験がないかも知れませんね。筆者である私は、2020年2月と2022年5月の二度、岩手県及び宮城県の三陸沿岸地域をレンタカーで訪ねました。弊著「企業防災とマネジメントシステム(同友館書籍)」にも詳述しているのですが、私は仕事柄、各地に出張してはマネジメントシステム審査活動を行ってきていて、特に陸前高田市には2003年1月に出向いていて、海岸線沿いのホテルに投宿し、美しい松並木が強く印象に残っていたため、震災後約9年経てはいましたが、ガラッと変わった風景に、災害の恐ろしさを改めて感じたものでした。遺構として残された各地のいくつかの建屋を訪ね、ある小学校の遺構では当時の先生に話を伺ってきました。また、2022年1月には、熊本県人吉市を訪ね、2020年7月に発生した豪雨球磨川氾濫災害のその後を見て回りました。人吉温泉という温泉街では、多くの温泉旅館が並んでいましたが、その多くが球磨川からの越水氾濫により1階天井付近まで浸水し、コロナ禍もあって事業の全面再開がままならない状況が続いていました。街中を歩いて回ると、自宅やビルが半壊または前回した土地がそのまま空いた状況で各所に残っていました。これは復興が進んでいる岩手や宮城の沿岸部にも多く見られました。被災地の多くの方々に話を伺いましたが、もっともっと事前にその危険の認識と備えをしておく必要があったと言います。現地を訪ねることは、次に備えた教訓を学ぶことに直接的に繋がります。ぜひ機会を設けて訪ねてみてはいかがでしょう。 |
コラム:防災用語 「ハザードマップ」ハザードマップとは、一般的に自然災害の発生を想定し、被災状況を地図に落とし込んだものです。防災マップ、被災予測図などとも呼ばれています。各市区町村で発行しています。お住いの地域のマップを入手することはもとより、例えば子や孫が住む場所のマップを、ネットを通じて入手、閲覧することも可能です。ハザードマップは、揺れ予測、浸水予測、土砂崩れ予測など、いくつかに分かれて作られていることもあります。 |
★この日に起きた災害や事件、事故 なし |
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