4月14日 朝礼話材

■備えあれば憂いなし-今日の話題
工場火災から学ぼう! 工場火災が後を絶ちません。2023年、3月17日にはN社大館工場で、同10日にはT社二本松工場で、同9日にはK社関東工場で、同6日にO社八戸工場で、同4日には別のT社岐阜土岐工場で、2月9日には東京江東区自動車修理工場で、同6日にはM社石川七尾工場で・・・と少し調べただけでも、いろいろな場所のいろいろな工場で火災が発生しています。火災に至る主な要因として、金属溶接時の火花や、配線ショートや配線トラッキング、排気排煙ダクトカス引火などが多いようです。私が企業に出向いて観察した事例でも、コンセントが、破損してコードがむき出しになっていた事例や、使わなくなった段ボール倉庫の奥に埃まみれになっていた事例、ガス調理台の周りのステンレス壁内側が相当の高温に至っていた事例、溶接中の火花がかなり飛んで、紙廃棄物やビニール包材に至っていた事例など、危険源は多様に見られました。一度、危険源の総点検をしてはいかがでしょう。特に防災に繋げるには、想像力が必要です。まさかというところに着目しましょう。□避難ルート、避難ルート上の阻害物の有無、□非常口の設定、届け出、非常口灯の有無、非常口付近の空間確保状況、□多様な出火場所、出火時多想定(風向き、出火時間、出勤状況等)による訓練状況、 □コンセント火災の想定、コンセント点検状況、□食品油を使うガス調理台付近の壁面、ダクト状況、 □考えられる一通りの発火源のピックアップ、□地震等での停電時対応、通電時チェック手順(通電火災の可能性)、□主に事務所や食堂の窓側付近の鏡等の有無(収斂火災の可能性)、□消防署の立ち入り状況、コメントへの対応状況、□消防設備点検業者からのコメントへの対応状況、□正常性バイアスに関する教育、てんでんこ教育、□訓練では、健常者や一部の要員だけでなく、障がい者や当日出勤者全員を巻き込んでいるか、□構内レイアウト変更時の、消火栓ホース延伸訓練(机上でも可)の有無、□コロナ禍で、やむなく集合訓練ができない場合も、机上訓練を取り入れているか、□これまでの火災発生状況の有無、あった場合その是正処置状況、□ヒューマンエラー、4H管理、ヒヤリハット、KYT確認などチェックすると有効です。また、工場棟ばかりでなく管理棟側はどうか、夜間や停電時の火災訓練を行っているか、調理場のダクト清掃は見える範囲よりも奥を見ているかなども重要です。
コラム:防災用語 「心肺蘇生とAED」昨今、AED(自動体外式除細動器)の普及が進み、行政施設や医療機関はもとより、学校、スーパー、百貨店、コンビニ、ガソリンスタンドなど設置されているところが多くなりました。みなさんの会社には備えられていますか?備えられていないなら近くのどこにAEDがあるかわかりますか?AEDはその機器だけを使用するというより、心肺蘇生とともに利用することとなります。現在、多くの消防署や赤十字などで、心肺蘇生とAEDの使用法についての訓練が開催されています。成人向けで約3時間程度の講習です。受講すると普通救命講習修了証などが得られます。ぜひ、ひとりでも多くの方に受講してほしいと思います。
★この日に起きた災害や事件、事故
タイタニック号沈没事(明治45年)死者・行方不明者1,513 熊本地震(平成28年)M6.5 第1震

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