■備えあれば憂いなし-今日の話題 ここにいてはダメです! 「ここにいてはダメです」とは、ちょっと驚く言葉ですが、東京都江戸川区が作成したハザードマップの中央に記された一言です。江戸川区が、洪水や高潮などを想定して水害の程度を示したマップに使われている言葉で、SNSなどでも話題となりました。江戸川区は、その地形上ゼロメートル地帯が多く、地域のほとんどが浸水すると考えられることから、むしろ、その予報が出たならば近隣県、つまり千葉方面、埼玉方面、東京西部・神奈川方面とそれぞれ安全を確保できる方向への事前避難を呼びかけたものです。親戚や知人宅を避難先として捉えるといったことも必要かも知れません。このことは、江戸川区だけに言えるというのではなく、ゼロメートル地帯に居住する方々には、もれなく言えることと思います。「国土の3分の1が水没」というニュースを知っていますか?実際に2022年パキスタンで起きた災害です。同年6月以降、例年の10倍以上の降雨によって、同国3州で大洪水が発生、同9月時点で、死者1200人以上、被災3300万人以上、50万人以上が住む場所を失ったとされています。昨今の気候変動による豪雨に加え、南極大陸を形成する氷河層が崩壊、流出することで、地球全域に渡って海面が上昇、沿岸都市部は水没する危機に瀕しているとも言われ始めています。「安全な場所などない」と行ってしまえば、それまでですが、少なくとも現実を知り、そのような非常時に備える、場合によっては、居住地を変えるといった選択肢もありかも知れません。 |
コラム:防災用語 「縮流」聞いたことがない言葉かも知れません。“しゅくりゅう”と読みます。縮流とは、津波が都市部に押し寄せた場合の、極めて危険な現象を言います。津波は、平地では同じ高さで横に拡がり内陸部に進んでいきますが、ビルが多く林立する都市部に至ると、隙間をぬって進むことで、高さと勢いが増し、さらに狭い通路に入り込んだ津波は、当初数十センチだった津波も、数メートルに達し、人は容易に流されてしまいます。 |
★この日に起きた災害や事件、事故 熊本地震第2震(平成28年)M7.3本震、死者273、負傷者2,809、家屋全壊8,667 韓国セウォル号沈没事故(平成26年)死者・行方不明者304 |
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