4月19日 朝礼話材

■備えあれば憂いなし-今日の話題
挟まれている人を助ける時は要注意! 災害が発生し、家具や書棚、ロッカーなどが倒れ、または建屋そのものが崩壊し、それらの下敷きとなって、人が挟まれている映像などをニュースで見ることがあります。みなさんが災害に直面した時に、そのような光景に出くわすかも知れません。挟まれた人を目にした時、誰しもが、まずは助けることを考えるでしょう。すぐに引っ張り出してあげたい。そう思うに違いありません。もちろん、被災したてで、まだ間もないなら、二次災害には注意しなければなりませんが、あなた自身の安全を確保しつつ、一刻も早く助け出してあげたいものです。しかし、被災してからしばらく時間(3~5時間程度)がたっている中で、叫び声などを耳にし、そのような人を発見した場合は、別の注意が必要です。人は、重量物に長時間(と言っても数時間程度でも)挟まれた状態にあると、圧迫箇所の血流が停滞し、それが救出によって血流再開した段階で、腎不全や高カリウム血症を発症、死に至ることがあると言うことです。このような症状を「クラッシュ・シンドローム(クラッシュ症候群)」と言います。日本内科学会によれば、阪神淡路大震災では、370名以上を数え、地震災害では3~20%発生し得ること、高層建物の生存救助者の40%に本症が発生することが報告されているといいます。専門的には、救出する前段階での輸液の点滴注入などが必要のようです。このような病変が生ずる恐れがあるということも、災害時の知識の一つとして知っておきたいものです。このような状況に遭遇したなら、緊急通報し、呼びかけ・励ましを続け、医師の到着を待ちます。
コラム:防災用語 「シフトストック」いつ起こるかわからない大災害に備え、多くの企業で3日間程度を想定した備蓄をしていると思います。同じ賞味期限(例えば5年)のモノですべて揃えると、期限が切れるごとにすべて買い直すこととなり、相当の費用負担が生じます。そこで賞味期限が異なる(例えば5年、6年、7年)モノを三分の一ずつ備蓄することで、買い直し負担が三分の一ずつとなり、期限の長いモノを残していくことが出来る方法をシフトストックと言い、企業向け災害備蓄方法のひとつです。
★この日に起きた災害や事件、事故
自衛隊機墜落(三重・昭和58年)死者14
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