4月28日 朝礼話材

■備えあれば憂いなし-今日の話題
避難しないという選択肢  災害と言えば、どこかへ避難する、と“災害”と“避難”とをイコールで結び付けていませんか?もちろん、今いる場所に危険が迫り、倒壊の可能性や津波に流される可能性がある、という状況であれば、避難は必須です。取るものも取り敢えず、自らの命を守るために現在地から安全な場所を目指して逃げることが、何より重要です。昨今では、車での避難は渋滞により逃げ切れなくなる可能性が高いとして、さまざまな災害の想定によっては、徒歩による避難も推奨され呼びかけられています。従って、今日のテーマは「避難しないという選択肢」としていますが、一義的には危険が迫っている中では、安全な場所へ移動するという避難が最重要であることを認識してください。それも危険が差し迫る以前の早い段階でです。各地の広域避難場所、行政指定避難所、協定によって解放される民間施設など、逃げ込む場所は確実に増えてきています。では、なぜ「避難しないという選択肢」を取り上げたのか。ショッキングなテーマなので誤解しないでほしいのですが、それは2つあります。ひとつは、避難(別の場所へ移動)しない方が、安全が確保される場合があるということと、もうひとつは、避難(別の場所へ移動)することがかえって危険な場合があるということを知ってほしいからです。昨今では、大雨洪水、土砂災害などの警報が出されたときに、ニュースでも、避難することが危険な場合は上の階の山とは反対側の部屋に身を寄せるよう呼びかけています。近くに河川があって増水している、津波警報が出た、夜中で周りの状況がわからない、などの時は、上層階への移動(垂直避難と呼んでいます)を含めた在宅、在社避難は、避難とは言わないかも知れないひとつの選択肢と思われます。これは言い換えれば、行政などの支援をあてにしない、自ら衣食住を確保する、その準備を普段から万全にしておく、ということにも繋がります。そもそも、ある調査では、大きな災害が発生した場合、現在の避難所の定数では、地域住民の避難ニーズ数をまったく満たせないとも言います。どうすれば自分の命を守れるか、答えはありませんが、少しでも普段から、その時をリアルにイメージしてみることは大切です。
コラム:防災用語 「シェイクアウト訓練」最近では、行政官公庁をはじめ、小中学校や公民館などでも、機会をもってこの訓練を行うところが増えてきました。シェイクアウト訓練は、2008年にアメリカから始まった地震を想定した訓練です。一斉にその行動を取りましょうと呼びかけられ、防災一斉訓練とも訳されています。「姿勢を低くする」「頭・体を守る」「揺れが収まるまでジッとする」ことで、自らの命を守ろうとする行為行動を、訓練によって身につけようというものです。
★この日に起きた災害や事件、事故
なし

ホームへ戻る

コメント

タイトルとURLをコピーしました