■備えあれば憂いなし-今日の話題 災害時、渋滞の中での行動は・・・ 普段から渋滞が激しい道路もあれば、普段はまず渋滞しない道路もあります。東日本大震災では、津波が差し迫る中、多くの道路で渋滞が発生しましたが、普段はその多くがまず渋滞しない、スイスイ走れる道路であったと聞きます。逃げきれずに津波に襲われ、多くの人々が車ごと流され命を失いました。阪神・淡路大震災の際は、倒れた電柱や建物などにより道が塞がれ、道という道が渋滞になり、緊急車両の運行がままならなくなりました。災害により道路渋滞が発生し始めたなら、どう行動したら良いでしょう。以前から言われていますが、ひとつは車を道路の左端に寄せ、緊急車両の通行を邪魔しない道幅を確保すること、もうひとつは車のカギを付けたまま自らの命を守るための避難に移る、この2点です。もちろんその時の災害やその程度、動いている渋滞か完全に止まってしまった渋滞か、などにもよりますが、この判断が多くの生死を左右するといって過言ではないでしょう。マイカーであろうと、社有車であろうと、事業用貨物やバス・タクシーであろうが、です。左端に停まる際は、人が歩く幅を残す程度にギリギリに寄せる、逃げる際は、エンジンは止めます。近くの頑強な建物に逃げ込み、なるべく上階に上がる。そのような建物がない場合は、少しでも高い、コンクリート固めされた広めの場所などです。知らない土地であれば、地域に住む人々が逃げる方向に向かうことも良いかもしれません。その土地の特に年配健常者は、地域ごとの避難場所を含めた防災計画を知っている可能性が高いです。 |
コラム:防災用語 「溢水と越水、決壊」溢水は、いっすいと読みます。水があふれ出ることです。堤防がない箇所であふれ出ると溢水といいます。越水は、えっすいと読みます。こちらも、水があふれ出ることですが、溢水との違いは、堤防がある箇所からあふれ出ることです。決壊は、堤防やダムなどに亀裂が入り、そこから一気に水が流れ出すことです。昨今では強度ある堤防となり、決壊は少なくなりつつありますが、小・中河川と中・大河川との交わり周辺で、降水によって下流への流れが停滞した箇所から、溢水・越水が発生するケースが増えています。 |
★この日に起きた災害や事件、事故 北関東竜巻(平成24年)死者3、負傷者59、家屋全壊89 |
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