■備えあれば憂いなし-今日の話題 危険を示す表示は、なぜ黄色と黒? 世の中には、さまざまな表示や標識があります。そしてそれは、さまざまな色が使われています。その中で、ひときわ目を引くのが危険を示す表示や標識。道路標識や交通規制表示、警察が立ち入りを禁ずるテープ表示などにも、そして非常用品売り場にも、危険を示す表示があります。危険を示す表示や標識に、必ずといって良いほど黄色と黒、2色の色使いが見られます。なぜ、危険を示すといえば黄色と黒の配色なのでしょう。色彩学では、通常“色相”でいう“補色”といって、反対側に位置する色と色とがいちばんコントラストが強いとされていますが、その場合、黄色の補色は青紫です。それではなぜ、補色ではない黄色と黒が、危険を示す表示や標識に使われているのでしょう。最初に黄色ですが、いちばん目に飛び込みやすい色と言われます。人の眼は波長が短い順に感知するようで、黄色は他の色より波長が短いため、先に目に入るというのです。よって黄色はそれだけで注意を引きやすいのです。次に黒ですが、黒は無彩色といい、色相に黒はありません。“明度”という明るさ暗さでもっとも暗い色です。言い換えれば明度の点で、黄色は白に近く明るく黒と反対関係に位置します。くっきり、はっきりする色関係にあるといえるでしょう。他の配色と比較し黄色と黒とは、日中も夜間も晴れでも雨でも目立ちやすい。そこで万人にいち早く目でキャッチしてもらいたい「危険」表示に使われるようになっています。その配色に加えて、一瞬にその危険を察知してほしいと考案されたキャッチコピーやマークなどと組み合わせて、交通標識、規制表示、売り場づくりが行われているのです。 |
コラム:防災用語 「土石流」長雨や集中豪雨によって、雨水が山間や河川を流れる際に、岩肌や河川の石を巻き込んで、水流とともに一気に岩石含んで下流に流れ下りる現象です。中小の岩石を巻き込むほどに勢いを増し、その勢いで川幅や堤防を無視した流れを起こすことで、被害が大きくなることがあります。 |
★この日に起きた災害や事件、事故 なし |
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