■備えあれば憂いなし-今日の話題 テレワーク中の被災による傷病は労働災害になる? コロナ禍では、多くの人がテレワークとなり、収束してきた今に至っても、働き方改革によって、継続してテレワークが推奨されている企業も多いのではないでしょうか。今、このブログを使って朝礼にリモート参加している人もいるかも知れません。テレワークは、一般的に会社の監視下ではない自宅やレンタルスペースで行われていると思います。テレワークは、ともすると公私の分別がわかりにくく、例えば自宅で仕事をしている人が、昼食に外出した場合は、仕事中に当たるのかプライベートに当たるのか分けがたい場合があるでしょう。自宅の階段などで足を踏み外しケガをした場合、ほとんどの人が、病院で治療を受けても、健康保険で会計し、労働災害として会社に申告をする人は少ないのではないでしょうか。実は、テレワーク中のケガも労働災害に該当する場合があるのです。テレワークは、仕事をする場所自体が職場とみなせます。職場や通勤途上と同じ扱いがなされることがあるのです。労働者が業務中に健康を害する事象を生じた場合、労働災害が適用されますが、テレワーク中も業務上の事由に該当すれば適用される可能性が高くなります。例えばテレワーク中にパソコン操作で手首を痛めたり、腰痛になったりといった症状がでて、それが業務として行っているパソコン操作やその常時姿勢に起因すると認められれば、適用されることとなります。家具にぶつけたケガもそのように考えることができます。仕事に必要な紙やペン、資料を取りに階下に降りる際に、足を踏み外したケガも、業務中の傷病であると因果が明確であれば、労働災害となり得るのです。それは、自宅で仕事をしている最中に災害に襲われ、死傷しても同様の考えをすることができます。実際に、東日本大震災では、死傷した場所がどこであれ、業務中であったことの証明によって、多くの事例で労働災害が認められています。このようなことがないにこしたことはありませんが、もしそのようなことが生じ得るなら、そんな知識も知っておいて損はないと思います。企業にも、テレワーク中の従業員に対しても、労働災害が生じないよう、作業環境や仕事中の仕事の仕方などに注意を払うよう、働きかけする必要があります。 |
コラム:防災用語 「逃げなきゃコール」逃ぎなきゃコールは、国土交通省が働きかけ推し進めているプロジェクトのひとつで、「離れた場所に暮らす高齢者等の家族の防災情報を、家族がスマートフォンアプリ等により入手し、直接家族に電話をかけて避難を呼びかける取組み」を言います。提携アプリは「NHKニュース・防災」「Yahoo!防災速報」「au災害対策(+メッセージ)」「NTTdocomo災害用キット」があります。詳しくはこちら→住民自らの行動に結びつく水害・土砂災害ハザード・リスク情報共有プロジェクト (mlit.go.jp) |
★この日に起きた災害や事件、事故 雲仙岳噴火(寛政4年)死者15,000 |
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