5月26日 朝礼話材

■備えあれば憂いなし-今日の話題
従業員を失う方が、リスクが高い!  ひとたび災害が起きると、企業では仕事中に従業員がケガをしたり、設備が壊れたり、建屋が傾いたりといった被害を受けることがあり得ます。地震に限らず、集中豪雨によって浸水したり、火山噴火で火山灰が降り注いだりしても、被災は十分あり得ることです。今や災害は場所や時間を選ばなくなりました。企業は一時であれ長期であれ、事業停止しその間の生産性、収益性は極端に悪化するといった状況に直面することとなります。しかし最も深刻なのは、従業員を失うことです。建屋内でモノの落下によってか、設備の倒壊によってか、または火災や洪水に巻き込まれる、営業活動中に車ごと巻き込まれるなど、さまざまな場面は容易に想像できるものです。災害によって従業員を失うと、生産性の悪化のみならず、職場仲間の喪失によるショックで来社できなくなる人が出てくることや、遺族から管理者責任を問われることもあるでしょう。事業再開しても新たな採用・教育コストはかかり、災害前の状況を取り戻すまでは相当の時間を費やし、その間に事業が立ち行かなくなる恐れもあるかも知れません。従業員は、企業にとってなくてはならない存在であり、ひとりひとりかけがいない価値を有しているはずです。災害リスクに真摯に向き合い、従業員を失わないさまざまな対策を打つことや、防災教育を施すこと、訓練をリアルに繰り返すことなどにかけるコストのほうが、よほど安いに違いありません。
コラム:防災用語 「エッセンシャルワーカー」社会インフラ維持のために必要不可欠な働き手を言います。コロナ禍でワクチン接種のもっとも優先順位が高い人々としてこの言葉を耳にしたのではないでしょうか。キーワーカーとも言うようです。一般的に、医療従事者や政府機関要員、公共交通機関要員、公安関係要員、通信・主要報道要員、公共インフラ維持要員などでしょうか。
★この日に起きた災害や事件、事故
日本海中部地震(昭和58年)M7.7死者104、建物前回1,584、船舶流失2,598、 第一化成工業工場爆発火災(平成2年)死者8、負傷者18、 宮城県沖地震(平成15年)M7.1負傷者174、家屋全壊2

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