5月31日 朝礼話材

■備えあれば憂いなし-今日の話題
緊急事態用の備品、すぐ使えるところにありますか?  私は仕事柄、訪問した会社で、緊急事態への対策について伺うことがあります。製造関連の会社では、工場棟のガスや重油などの流出、火災・爆発、劇毒物の紛失などを緊急事態と特定していて、会社ごとさまざまです。緊急事態そのものについて十分に考えられていない場合も多く見受けられます。まず、考えられる緊急事態を一通り考えること、そしてその事態が起こらないための対策を考えること、その事態が起きた場合の対応手順を考えること、対応に必要な備品を網羅し準備すること、その事態を想定した訓練を行うこと、その想定はリアルに考えること、多様な想定に沿った訓練を行っておくこと、そのうえで日常管理をすること、などが重要です。これらの中でとりわけ、特に念を押して伺っているのが、緊急時に合わせた備品の準備と、備品を置く場所をどこにしているかという点です。備品とは、例えば油や溶剤の流出であれば、吸着マットや土嚢、側溝の遮蔽版や原液を緩和させるため水道からつなぐホース、緊急時連絡先、対応手順書などでしょうか。薬品類の破損や流出であれば、安全データシートや手袋、場合によっては保護メガネ、防毒マスクなどが必要かも知れません。何をどれだけ準備しておくべきかは、それぞれの取扱品や危険物によります。準備したならどこに置くかです。よく見られるのが、事故が起き得る場所から備品までが遠すぎる、鍵がないと取り出せない、高いところに揚げ容易に取れない、保管庫の奥に追いやられているなどです。それだとすぐに対応できるわけがありません。みなさんの職場ではどうですか?緊急時は焦るものです。落ち着いて考えられなくなる可能性も高くなります。あまり考えなくても、すぐに体が反応し対応できることが大切です。この機会に、ぜひ、どのような事故が起きる可能性を秘めているか、起きたときは何が必要か、それは必要な数を確保しているか、すぐに対応できるように保管、管理しているか、使い方を知っているか、見直してみませんか。
コラム:防災用語 「土砂災害警戒情報」土砂災害警戒情報とは、土砂災害が予測される大雨警報発表時に、その危険度が非常に高まった際に住民の避難指示がスムースに発せられるよう、対象となる市町村を特定して、都道府県と気象庁とが共同で法被要する情報です。
★この日に起きた災害や事件、事故
なし

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