6月2日 朝礼話材

■備えあれば憂いなし-今日の話題
緊急時に必要な文書は「紙」でもっておこう!  この10数年、職場のIT化が進み、社内文書や議事録などは、多くの企業でパソコン内でデータ化され保管されています。従業員間の情報共有はすっかりメールとなりました。そのような情報媒体の移り変わりの中で、いろいろな計画書や規定した手順書なども、パソコンで作成され、パソコン内のフォルダや社内イントラネットに保管し、加筆しまたは全員で閲覧するようになった企業も多いと思います。それによって社内美化も進みました。壁面の掲示物はなくなってスッキリし、デスク上もパソコンのみとなって、ひと昔前の、書類が乱雑に積み上げられ、あるいはいくつもの紙ファイルが立っている姿も見なくなってきています。それはそれで、とても良いことです。BCP(事業継続計画書)や緊急事態時の手順書などもそのように保管している企業も多いことでしょう。しかし、災害時のことは考えられているでしょうか。停電や予期せぬサーバーダウン、建屋自体の損壊などで、すぐにこれまで策定してきていた緊急時マニュアルや連絡網などがすぐには見られない状況に陥ることは、容易に想像できます。私は、訪問先業には、緊急時に見たい文書類は、紙媒体にしておくことを勧めています。また従業員の誰しもが、すぐに避難方法や避難場所などを知る上では、壁面への掲示はまだまだ有用です。パソコンを開かないと見れない・・というのは、1分1秒を争う緊急時には、あまり有効とは言えません。また、見たい資料を見たいところに置いておくことも併せて重要なことです。鍵のかかる書棚や引き出し、離れた場所に置いておくのは、時間を要してしまうものです。そうそう、壁に建屋内外のレイアウトや、避難方向を示そうとするときには、東西南北に固執せず、その壁から見てどうかという、貼りだし方が有効ですので付け加えておきましょう。掲示地図で右上であれば、体も右斜め前方に行けば良いというような体と目で見た認識の一致が大切なのです。
コラム:防災用語 「地区防災計画」地区防災計画は、ある一定の地域に居住する方々で、災害に向けてどうように普段から準備し、命や財産を守っていくかのための助け合い方について、自発的に策定するものです。国の中央防災会議が策定する「防災基本計画」、行政機関や公共機関が策定する「防災業務計画」、都道府県や市町村の防災会議が策定する「地域防災計画」の下に位置づけられています。地域防災力の向上と地域コミュニティーの活性化にむけてというサブタイトル付きの「地区防災計画ガイドライン」が内閣府から発行されています。
★この日に起きた災害や事件、事故
米国ミシシッピ川洪水(平成5年)死者・行方不明者61

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