6月7日 朝礼話材

■備えあれば憂いなし-今日の話題
感染症対策忘れていませんか?  2020年初頭から全国に拡がった新型コロナウイルス感染症は、先月から公式に第5類として分類されました。2022年の第8波が収束した後、急激な再拡大は見られず、第9波の到来を予測する専門家の声があるものの、世の中は徐々に従前の生活を取り戻し、レジャーやエンタメも回復、マスク着用者も全体着用比率はまだ多いものの、郊外では外す人が目立つようになりました。これだけ先行き不安だった約3年間を過ごしましたが、人間のレジリエンスさはたいしたものです。1年目にあれだけ恐れられ、衛生管理の徹底が叫ばれ、何を触るにも食事するにも神経質にならざるを得ないほど、アルコール除菌したり、手洗い・うがいをしたりしたものでした。コロナの正体がわかってくる中、ワクチン接種も進み、少しずつ衛生管理の程度も各自の中で緩和し、このくらいはしておこう、これはもういいだろうと、自己判断し今日に至っているのではないでしょうか。私もそのひとりです。嫌な日々は早く忘れたいものです。できれば手洗いも消毒もマスクも、やめてしまいたい。しかし防災士として呼びかけておきたいと思います。ウイルスや毒性強い細菌の再来は、今後も十分にあり得ます。これからの時代は、目に見えないもの、予想だにしないものとの闘いが主流になるでしょう。病原性ウイルスや細菌の他、PCやクラウドにあるネットワーク情報への攻撃、予報ないままの突発的な災害などです。だからこそ、基本となる“自分を守る方法”としての衛生管理、情報の適切な取捨選択、ネットワークだけに頼らないアナログ併用、自然災害への備えが、常に必要なのです。富士山レベルの火山が噴火したなら、四層構造のマスクどころではありません。多量の降灰下では、防塵マスクが必要かも知れません。保護メガネも必要になるかも知れないのです。感染症対策を忘れていないかというテーマで書き進めましたが、応用するなら、その時になって考える・・・では遅いということをコロナ禍で十分学んだのではないでしょうか。もう一度、地に足をつけた、しっかりした対策、準備、過去の教訓活用をいつでもしたいものです。
コラム:防災用語 「防災白書」内閣府が災害対策基本法に則り、防災に関してとった措置の概況及び年度において実施すべき防災に関する計画を、国会に向け報告すべく策定されます。一般にも入手可能で、内閣府ホームページなどからダウンロードできます。主な構成は、令和4年度版では“特集”大規模災害から命を守るために、に続き、“第1部我が国の災害対策の取組の状況等”、“第2部令和2年度において防災に関してとった措置の概況”、“第3部令和4年度の防災に関する計画”となっています。
★この日に起きた災害や事件、事故
豪雨(昭和63年)死者31、家屋全壊119 多機能トイレ死亡事故(令和3年)死者1警報作動せず

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