6月17日 朝礼話材

■備えあれば憂いなし-今日の話題
防災リュック背負い続けられる?  昨今は、ほんとうにさまざまな防災用品が、ホームセンターやインターネットを通じて販売されています。その中には、さも“これひとつあれば助かる”と誤解しそうなリュック型防災用品も多く出回っています。購入に当たって注意したいのは、ひとつは中身の吟味と自分にとっての不足品の買い足し。もうひとつが移動時に背負い続けられるかどうかという点です。一般的な防災リュックセットでは、「保存水(5年程度保存可能な飲料水)」「非常食(水で戻せるご飯や缶詰パン、缶詰菓子など)」「保温シート」「簡易トイレ(1回きりの使い捨てなど)数セット」「ホイッスル」「手回し充電型ラジオ兼ライト」「ウェットティッシュ」「軍手」「簡易救急(ばんそうこう、ガーゼなど)」が入っています。中には、それに加えて「ウォーターバック(自衛隊による水補給用など)」「紙製食器、プラフォークなど」が入ることもあります。これらであれば、そう大きすぎず、重量もさほどでもなく成人女性でも、苦なく背負って避難できると思います。しかし、実際には被災して初めてわかる「あったら良かったもの」が他にたくさんあり、これまでの災害を通じて、多くの被災者の方々が教訓を伝承してくれています。例えば、「バケツ」「ビニール袋」「粘着テープ」「保存ラップ」「綿棒、耳かき」「楊子」「輪ゴム」「イヤホン」「トイレットペーパー」「扇子またはうちわ」「缶詰類」「保温容器」などです。そして個人ごとに異なる「薬」「化粧品」「歯ブラシ」「タオル」「衛生用品」「嗜好品」「着替え」です。また、非常時には空き巣狙いが続発しますので、「証券類」「不動産関連書類」「金券」などについても、最後に持ち出す必要があるでしょう。これらを加味すると相当の量、重さとなります。これらをひとつにして背負えるものではなくなります。そこで、考えたいのが、これらの分散保管と時系列持ち出しリストの作成です。もちろん、すべて車に詰め込んで、車ごと避難という手はありますが、昨今の災害では、車での避難が増える一方であることから、徒歩避難や、避難所での車制限も考えられ始めています。分散保管や時系列持ち出しリスト作成については、またの機会に触れたいと思います。
コラム:防災用語 「DMAT(災害派遣医療チーム)」DMATは、“災害急性期に活動できる機動性を持ったトレーニングを受けた医療チーム”と定義づけされています。医師、看護師、他の医療職、事務職員で構成され、大規模災害や多くの傷病者が発生した現場などに概ね48時間以内に駆け付け医療提供します。阪神・淡路大震災での災害医療に関する多くの課題を受け、平成17(2005)年に発足しています。
★この日に起きた災害や事件、事故
なし

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