6月27日 朝礼話材

■備えあれば憂いなし-今日の話題
50年先、100年先って、どのくらい先のこと?  50年先とか、100年先とか、すごく遠い先の話と思ってしまいます。「そんな先まで生きていないから」と聞き流してしまいそうな話題を今日は取り上げたいと思います。世界中で現代の生活に欠かせない製品に「石油」があります。石油は、もちろんさまざまな動力、エネルギー源になるものですが、日常的に使われる容器や繊維素材としても多く使用されている、非常に重宝なものです。その石油は、専門家の試算によれば、あと50年で枯渇すると言われています。もっとも地球のより深度から得られる量は未知数で、コストのかけ方によっては、まだまだ容易には枯渇しないとも言われますが、それでもこれから石油に関わる製品は、確実に値上がりし高価なものとなっていくことに間違いはなさそうです。また、地球温暖化は、すでに“地球高温化”となり、今後ますます進んで、平均気温1.5℃の維持どころか、早期に2.0℃~2.5℃へと進んでしまうといった声もあります。高温熱風状態と沿岸付近の水没、長く続く豪雨や、超乾燥下での自然火災多発などによって、100年先、非情にも人類は地球に住める状況ではなくなってくるという研究発表もなされています。ここで考えてみたいのは、50年先というのと、100年先という時間の感覚です。婚姻年齢の上昇やそもそも婚姻数の減少がみられる昨今、一様には言えませんが、今後代々35才で子を出産するとして考えてみましょう。今年出産した子どもは50年後50才、その子供(つまり孫)は15才、子や孫たちが生きる時代に石油はない、あったとしても相当高価なものとなっている可能性があります。もうひとつ、今年出産した子どもは100年後100才、孫が65才、ひ孫が30才となります。孫やひ孫たちの世の中は、穏やかな四季を過ごせる状態ではない可能性があります。こう考えると、そう先の話ではないことが理解できるかも知れません。自分事として、自分の世代ではなく、ひ孫の世代を考えて、限られた地球資源の保護、できることからの温暖化抑制策、多少不便な生活をしてでも「幸せの原点回帰」をしていかなければなりません。
コラム:防災用語 「防災危機管理者」一般社団法人教育システム支援機構日本防災管理協会が認定している資格制度です。生命と財産を守るべく「自助・互助・協働」の原則を通じ、防災・減災に対して、十分な意識・知識・技能を有し、災害発生時の避難誘導・人命救助、さらに災害発生後の復興活動・事業継続・ボランティア等に、地域社会のリーダーとして、社会的役割と責任を果たす「公共的に認められる」資格であると同ホームページで紹介されています。
★この日に起きた災害や事件、事故
台風第4号(昭和41年)死者・行方不明者61、建物被害122,044、 梅雨前線豪雨(九州から東北南部・平成17年)死者12、負傷者13、家屋全壊7

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