■備えあれば憂いなし-今日の話題 気候変動に関わる天皇陛下のお言葉 天皇陛下が、学生の時代から「水の研究」をなされていることは、多くの方がご存じのことと思います。天皇陛下ご自身、昨今多発する自然災害には大きな関心を寄せられるとともに、たいへん危惧されており、これまで数々のご講演で、そのお気持ちを表されてきています。例えば2018年3月にブラジルで開催された「世界水フォーラム」の基調講演では、「近年頻発する水災害はその遠因に気候変動があるのです」とし「我々が、今十分な対策を講じなければ、等比級数的に被害が激化していくことが懸念されます」と述べられました。「水を通じた地球上の絶妙な熱バランスが、(略)現在脅かされています。何が原因でしょうか。それは、地球の温暖化と気候変動です。(略)水災害により、私たちの先代が重ねてきた発展のための努力の成果が、わずか数日で、場合によっては数時間で消え飛んでしまいます。こうした地球規模で発生する自然の脅威に対抗するため、国際社会は結束して対処していく必要があります。(略)」と。そして今年(令和5年)に入ってから3月にアメリカ国連本部で行われた「第6回国連水と災害に関する特別会合」でも、「「巡る水」-水循環と社会の発展を考える-」と題したご講演で、「(略)近年の気候変動によって水災害や渇水といった現象が頻発するなど水循環の姿が変化してきており、これらへの対応が人類共通の課題となってきています。今、温室効果ガスは最高レベルに達し、大気の温度は上昇傾向が止まりません。海洋熱量は過去最高となり、氷河の退潮傾向も加速していると聞いています。(略)水循環全体を俯瞰し大局的にとらえ、水、災害、気候変動の課題をつなぎ、総合的に解決していくことが期待されます」と述べられています。 |
コラム:防災用語 「エルニーニョ,ラニーニャ現象」気象庁によれば、エルニーニョ現象とは、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて、海面水温が平年よりも高くなり、その状態が1年程度続く現象とし、ラニーニャ現象は、その逆で、同じ海域で海面水温が平年より低い状態が続く現象としています。いずれも異常な天候に繋がる要因とされています。 |
★この日に起きた災害や事件、事故 福井地震(昭和23年)M7.1、死者3,769、家屋全壊・全焼40,035、 平成30年7月豪雨(背平成30年)死者・行方不明者245、家屋全壊6,767、 八街児童5人死傷事故(令和3年)死亡2、負傷者3道交法アルコールチェック法改正のきっかけ |
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