7月1日 朝礼話材

■備えあれば憂いなし-今日の話題
気象庁が発行した「気象業務はいま」読んでみませんか?  気象庁は、先月「気象業務はいま~守ります 人と自然とこの地球2023」を発行しました。一見、気象庁が出す本は、難しそうと思ってしまいますが、この本は、とても分かりやすく、一般の人が読んでためになる記事がいっぱいです。毎年発行している小冊子(80ページほど)です。今年の特集は「気象庁における巨大地震対策」。関東大震災からちょうど100年を迎えることから、巨大地震について、詳しく表しています。また、昨今の特異な気象情報、気象災害についても充実しています。少しページ構成を述べてみましょう。特集:気象庁における巨大地震対策、①令和5年(2023年)に節目を迎える過去の巨大地震等、②巨大地震対策、③防災気象情報の強化、④普及啓発の取り組み、コラムを多数組み、例えば“南海トラフ地震臨時情報や北海道・三陸沖後発地震注意情報をあなたはどのように活かしますか?”といった一般に向けた問いかけ記事もあります。さらにトピックスとして、①地域防災支援の取り組み、②線状降水帯による大雨災害の被害軽減に向けて、③気候変動による影響を正しく理解し将来に備えるために、④大雨・洪水・高潮等の情報の改善、⑤火山に関する情報の改善、⑥気象情報が社会で活用されるために、⑦気象業務の国際協力と世界への貢献、⑧普及啓発、などの記事で構成されています。災害への備えは、時代とともに変わることがあります。例えば、以前は、大きな揺れを感じたら、まず最初にキッチンの火を消すということが叫ばれていました。私もそう教わったひとりです。しかし今では、火を消すのは二の次で良い、まずは身の安全を確保する、火を消すことを急ぐことによる危険を避けること、が叫ばれるようになりました。このように、依然と変わってきている情報は多いものです。気象情報もずいぶん変わってきています。そのような点についても丁寧に触れている冊子です。ちなみに、この冊子は、インターネットから無料でダウンロードし、プリントアウトすることができます。ぜひ、お勧めする読み物です。気象庁発行「気象業務はいま2023」はこちら→HN2023.pdf (jma.go.jp)
コラム:防災用語 「流域治水」国土交通省のホームページから引用するなら「気候変動の影響による水災害の激甚化・頻発化等を踏まえ、堤防の整備、ダムの建設・再生などの対策をより一層加速するとともに、集水域(雨水が河川に流入する地域)から氾濫域(河川等の氾濫により浸水が想定される地域)にわたる流域に関わるあらゆる関係者が協働して水災害対策を行う考え方」を言います。「地域の特性に応じ、①氾濫をできるだけ防ぐ、減らす対策、②被害対象を減少させるための対策、③被害の軽減、早期復旧・復興のための対策をハード・ソフト一体で多層的に進める」としています。
★この日に起きた災害や事件、事故
九州梅雨前線集中豪雨(平成2年)死者27、梅雨前線豪雨(平成7年)死者・行方不明者5、梅雨前線豪雨(平成9年)死者・行方不明者26、大雨(令和3年)死者・行方不明者28、家屋全壊7

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