■備えあれば憂いなし-今日の話題 地名で想像する災害の脆弱性 昔から、その土地の地名はその土地の形状に由来することがあると言われています。例えば、川や池、沼、田、谷、泉、浜、浅などの地名が付く地域は、地名の命名時に水に近い、または水が集まる場所からきている場合があります。逆に、山、丘、台、陵、木などの地名が付く地域は、高い場所からきている場合があります。地名が変わることや、土地の造成によって新たに命名された地名もあることから一概には言えませんが、それらの地名によっては風光明媚な、とても魅力的な場所であることも多いと言えます。ここで少し考えたいのが、自然災害とのつながりです。前者は、洪水、浸水、津波、液状化、内水氾濫など、水災害の可能性がないか、過去にそのような歴史がなかったか、後者は、強風や土砂崩れなど、風災害や土砂災害の可能性がないか、過去にそのような歴史がなかったか、両者いずれも、もしそのような災害の発生可能性があるなら防災・減災に向けた対策が必要かも知れません。土地を買う、引っ越しするといった変化がある時には、特に考えたいものです。それぞれの市町村では、土地の由来や形成の歴史、過去の災害などについて、書籍が発行されていたり、ホームページで紹介していたりしていることもあります。調べてみることも良いでしょう。また、地形図を改めて広げて見ることも良いと思います。災害は俯瞰的に想像してみることが、とても大切です。地図を広げると地名とともに、海や川、湖、山などの位置、道路の形状や広さ、狭さもわかります。後は、その場所を実際に歩いてみることです。そうすることで、そこに建っている建物、構造物も確認できるでしょう。その場所の安全性、危険性を肌で感じる、それこそ身近な防災の第一歩かも知れません。 |
コラム:防災用語 「身体障害者補助犬法/障害者差別解消法」身体障害者補助犬法は、平成14(2002)年に施行された法律で、身体に障がいがある人の自立や社会での参加を促進するため、障がい者の手足、目、耳として働く訓練がなされた「介助犬」「盲導犬」「聴導犬」を連れての社会参加を、犬と同伴だからと拒絶せずに受け入れを義務付ける法律です。交通機関、スーパーや宿泊施設、飲食店など不特定多数が使用または訪れる施設では、補助犬を受け入れなければなりません。避難所も同様です。障害者差別解消法は、平成25(2013)年に施行された法律で、国民すべて障がいの有無で分け隔てられないように、人格・個性を尊重して、差別解消を推し進める法律です。その中では「不当な差別的扱い禁止」とともに「合理的配慮の提供」が謳われ、障がいによる社会のバリアを取り除く配慮をする社会形成に努めることが記されています。 |
★この日に起きた災害や事件、事故 金閣寺放火火災(昭和25年)、KDDI大規模通信障害(令和4年)不通60時間超え |
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