■備えあれば憂いなし-今日の話題 車中泊、良い点と悪い点 2020年からの3年間、コロナ禍が続いた影響もあって、密にならない過ごし方の延長線上として、近年、グランピングが流行っています。各地にグランピング施設がオープンしています。特に集客型であったテーマ施設をスクラップし、広い敷地を利用したグランピングに事業転換した企業もみられます。また、グランピング施設ではなく、これまでのキャンプ施設を、キャンピングカー主体の施設に転換した事例もあるようです。言い換えれば、休む・寝るという生活スタイルを、例え1泊であれ、2泊であれ、自宅やホテルからテントや車中へと変える動きが見られ、それに慣れ親しむ人々も増えているということでしょう。この流れはレジャー面だけではなく、災害の際も言えるようになると思われます。以前は、避難といえば避難所の体育館へ出向き、床に毛布を敷いて直に横になったものですが、少しずつ校庭にテントを持ち込み、あるいはマイカーを置いて、そこで横になるという人が増えてきました。昨今の避難所では、キャンピングカーではない一般車両で寝泊りする家庭も多くなりました。車自体も変わりつつあり、その特長のひとつとして「フラットになり車中泊できます」と謳い始めた車種もあります。それでは、車両に寝泊りする「車中泊」その良い点と悪い点を考えてみましょう。良い点としては、①様々な場所で寝泊りできる、②他人の眼を気にしないで済む、③密にならず感染症のリスクが低い、④人が発する騒音が気にならない、⑤ある程度冷暖房の調整ができる、などが挙げられます。半面、悪い点としては、①狭い車内ではエコノミークラス症候群を発症しやすい、②雨の日にはたたきつける音がうるさい、③風が強いと揺れる、④トイレやシャワーは使えたとしても外を歩くことになる、⑤夜間は特に不用心、⑥降雪、積雪ある場合は一酸化炭素中毒の危険性がある、などが挙げられます。 また、自由が利くからと、レジャーのごとくテントを張り出しバーベキューでもするものなら、近隣車両から苦情がくることでしょう。災害時に、避難場所や避難所の一角に車を止め、寝泊りする時は、その場所のルールを守り、節度を保って、あくまで緊急避難的な利用と認識して、生活再建を進めることが、車中泊者の責務かも知れません。 |
コラム:防災用語 「ジェンダー視点」内閣府男女共同参画局によれば、ジェンダー視点とは、性差別、性別による固定的役割分担、偏見などが社会的に作られたものであることを意識していこうとする視点を言います。この視点のもと、見直しが行われた具体例として、男女別定年制の撤廃や、DV防止法制定、起業家、科学者、政治家など従来女性が少なかった分野への進出などが挙げられます。 |
★この日に起きた災害や事件、事故 豪雨及び台風第10号(昭和57年)死者・行方不明者439、建物全壊・流失1,124、台風第4号及び梅雨前線大雨(平成19年)死者・行方不明者7、負傷者79、家屋全壊26、平成29年7月九州北部豪雨(平成29年)死者・行方不明者44、家屋全壊338 |
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