■備えあれば憂いなし-今日の話題 水深25cm程度でも命の危険! 7月に入り、いよいよ海の季節になりました。海辺で小さく打ち寄せる波に、ペチャペチャと足を付け遊んでいたら、急にひざまで浸かってしまった!という経験ありませんか?以前お話ししましたが、引き波によって足元の砂も波にさらわれていくことで、そのような現象が起きることがあります。焦って動こうとしても水圧と砂とで足が急に重くなるものです。海の話をしましたが、道路が多少冠水してしまっても、まぁ走り抜けられるだろう、歩けてしまうだろうと思ってしまいます。1メートルとか3メートルとかの津波ならいざ知らず、たったの20㎝、25㎝だよって声が聞こえてきそうです。国土交通省は折に触れ、冠水道路を走行した場合の起こり得る事象を発表し注意を呼びかけていますので、少し紹介しましょう。それによると①冠水高が低くても水流があれば流される恐れ、②床面まで浸かるとマフラーに水が入りエンジン停止、電気停止の恐れ、③タイヤが水没すると浮き始め、脱出不能の恐れ、④腰の高さまで浸かると車外と車内の水深が異なる間はドアの開閉できない恐れ、があると言います。脱出用ハンマー積んでいますか?運転席付近に置いていますか?また、冠水した道路を歩くとしたら、①20㎝で子供の歩行は困難、②50㎝で成人女性の歩行は困難、③70㎝で成人男子の歩行も困難、④80㎝でおぼれる恐れ、⑤100㎝で安全歩行は絶望的、と言われています。建屋が浸水した場合、15㎝程度でドアの開閉が困難といったデータもあります。幼児はわずか5㎝水を張った風呂やプールでおぼれるとも言われます。水が流れ落ちる階段は、数㎝でも滝と同じ危険があります。上り下りは極めて困難です。よって、水深で安全かどうかの判断をすることはできません。 |
コラム:防災用語 「防火管理者/防災管理者」防火管理者は、火災による被害を防止するため、防火管理に関わる消防計画を作成し、計画に沿って防火管理業務を行う責任者です。消防法でその選任基準(要件)が規定されています。講習修了が必要で、講習内容によって「甲」「乙」種があります。防災管理者は、防火管理者と違い、防災管理対象物で火災以外の災害による被害を軽減するため、防災管理に関わるし消防計画を作成し、計画に沿って防災管理業務を行う責任者です。防災管理講習の受講が必要です。 |
★この日に起きた災害や事件、事故 豪雨(昭和26年)死者・行方不明者306、家屋全壊・流失630、石油化学工場爆発火災(徳山・昭和48年)死者1、インド洪水(平成5年)死者・行方不明者1,200 |
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