■備えあれば憂いなし-今日の話題 エレベーターが突然止まったら! エレベーターは、今や、なくてはならない昇降機器となりました。たった1フロア上がるにも便利な乗り物です。また身体障がいを有する方や、大きな手荷物を持った人にとっても助かる乗り物です。しかし、これまでの地震でたびたび紹介されるのが、エレベーター内での閉じ込められです。エレベーターは揺れを感知すると自動で停止するようになっています。それも一番近い階に停まるようになっている機器が多いようです。しかし乗っている人にとって、今どのあたりというのは瞬時にわからないこともあるため、揺れが生じたりガタンという異音がしたりした場合には、まず取り急ぎ、全部の階のボタンを押すことが、第一優先となります。続いて、通報ボタンを使用して防災センターまたはメンテナンス業者に一報します。閉じ込められた事実を伝えることが第二優先となります。そして、昨今のエレベーターの中には、非常用品ボックスが設置されている場合もありますので、設置されていれば活用しましょう。中には飲料水や携帯トイレ、軍手やビニール袋などが用意されています。焦らずに救急隊やメンテナンス事業者の到着を待つことです。ちなみに、エスカレーターは緊急停止装置がついていて、ストールやスカートなどの衣類が巻き込まれた場合に停止します。また、乗り口左右どちらかに、非常停止ボタンがありますので、主導でも停止は可能です。しかしエスカレーターはその特性上、急停止すると利用客は一斉に前倒しとなり、下りエスカレーターですと大勢が転倒する危険を秘めています。このようなことから普段から手すりに掴まった利用が推奨されています。東日本大震災では、あるスーパーでエスカレーターそのものが落下したケースもありました。フロアとのつなぎ目の乗せ幅が狭いことで大きな横揺れに耐えられなかったようです。その後エスカレーター設置の際の基準が変わりましたが、以前設置した従来型もまだ多く残って設置されています。このような点を考えれば、エスカレーターも要注意機器といえます。 |
コラム:防災用語 「災害弱者」一般的に、災害時などに自らの避難が難しく、まわりが支援しなければ避難行動に移せない人々を言います。防災上の専門用語では「要配慮者」「要援護者」などともいいます。高齢者、障がいがある人、妊産婦、乳幼児、難病者などです。そのような人々に向けた福祉避難所も少しずつ増えています。内閣府では「災害時要援護者の避難支援ガイドライン」を発行しています。 |
★この日に起きた災害や事件、事故 なし |
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