■備えあれば憂いなし-今日の話題 地球温暖化で現実に起きていること 地球温暖化の影響は、日本に限ったことではもちろんなく、世界中で見られています。特に発展途上国や島嶼国など、経済上または地理的要因で脆弱にある国々で、その影響が深刻になっています。例えば南アジアでは、気温上昇により、異常なほどの水不足や熱中症が発生、豪雨による洪水などの災害も増える一方のようです。国によっては熱波によって数千人が死亡するといった、人命に直接かかわる事態も発生しています。オーストラリアなど南半球オセアニアでは、長期の気温上昇による干ばつで、農業や漁業といった第一次産業が打撃を受け、また大規模な山火事も多発する中で、野生動物の生息域も脅かされているのです。北極や南極も例外ではなく、例えばアイスランドでは氷河の後退、海面上昇、世界中の海面ゼロメートル地域の水没危機に繋がる恐れが叫ばれています。また、サンゴ死滅、国土の三分の一が水没した国としてパキスタンの報道も耳にしていることでしょう。バングラディシュを中心とした国々では、たびたびの洪水によって、すでに穀物や野菜に影響が出て、国の経営に深刻な課題を投げかけているようです。このように世界中に地球温暖化の影響は発生しており、今後さらに広域に渡って、より深刻な事態へと突き進むと言われています。地球温暖化とその影響について、それは嘘だ、フェイクだという情報を耳にすることもあろうかと思いますが、現実を知り、真に表れ始めている事象を真摯に受け止め、早く手を打つこと、その活動に協力することが、地球に生まれ生きる生物のひとつとしての使命ではないかと思います。 |
コラム:防災用語 「深層崩壊/表層崩壊」いずれも山の斜面が崩れることを言います。その斜面崩壊を深さの面で分け、斜面の表面部分が崩壊した場合を、表層崩壊、斜面の奥深く、岩盤部分が崩壊した場合を、深層崩壊と言います。崩壊する直前には、異常音や土臭さが見られるようですが、事前の予測はなかなか難しいようです。 |
★この日に起きた災害や事件、事故 豪雨(昭和28年)死者・行方不明者1,124、家屋全壊・流失7,704、福井越前海岸国道305岩石落下防護設備崩壊(平成元年)死者15、フィリピン地震(平成2年)死者2,100以上、負傷者3,600、新潟中越地震(平成19年)M6.8、死者15、負傷者2,346、家屋全壊1,319 |
コメント