■備えあれば憂いなし-今日の話題 シリーズ連載:企業は防災のため順番に何をすればよいか③ 普段から「緊急連絡網」を使ったコミュニケーションをとる! 「緊急連絡網」を作成している企業は多いと思われます。しかし個人情報に触れるとして公開していない企業もあるでしょう。「防災・減災」のためには、従業員の理解を得て公開されることが重要です。ところで、実際に、その「緊急連絡網」を使用し連絡を取り合ったことはあるでしょうか?取り合ったことがあるという企業もある中で、そこまではしていないという企業も多いことでしょう。紹介したいのは、普段から定期的に、携帯やスマートホンを使って、連絡網を使って連絡を取り合うことを難なく行っている企業もあるということです。緊急連絡網自体を「グループLINE」で使用している企業も見られます。社内の行事やトップコメントを伝達したり、安否確認訓練として無事かどうか確認しあったりです。会社備え付けのパソコンでのメールのやりとり、社内会議だけでは、今や緊急時のコミュニケーションは不十分となってきています。電話、グループLINE以外にも、コミュニケーション手段や専用アプリはいろいろあると思われますので、企業ごとに検討されると良いでしょう。ちなみに「緊急連絡網」は最新版管理がなされていますか?時折、古いままの電話番号が記された連絡網が、平然と登録公開されていることがあります。連絡網は常に最新でないと有効に機能しません。 社内の何人かに防災関連の資格を取らせる! 防災・減災に関わる知見は、容易に身につくものではありません。また普段の業務がある中で、並行して全員に学ばせるにはムリも生ずるでしょう。いくつかの防災に関する資格について情報収集し、なるべく早い機会に、ひとりからであっても取得させることが期待されます。取得したその有資格者が社内講師となって、少しずつ従業員に説明するだけで、企業内の防災・減災に関わる知識が格段と高まるに違いありません。お勧めしたい資格としては、「防災士」「防災介助士」「災害備蓄管理士」「防災管理者」などです。また幅広く事業上のリスクに対する対処策を学ぶ、危機管理士という資格もあります。これらの取得には、それぞれコストが必要ですが、事業継続に欠かせない重要な知見が得られ、なにかと社内の助けに通じるものと思われます。 |
コラム:防災用語 「エコノミークラス症候群」主に下半身にできた血栓(血の固まり)が、血液の流れに沿って移動し、肺の動脈内に詰まってしまい、胸の強い痛みや循環不全、呼吸困難などを引き起こす病気です。正式な言い方は「肺血栓塞栓症」です。飛行機に乗って長時間、狭い空間に座り続けることで、急に立ち上がった時に発症しやすくなることから、エコノミー症候群と呼ばれるようになりました。車中での寝泊まりなどでも発症する危険があります。適宜、体を動かすことが発症を抑えます。 |
★この日に起きた災害や事件、事故 明石歩道橋群衆雪崩事故(平成13年)死者11、負傷者183 |
コメント