10月3日 朝礼話材

■備えあれば憂いなし-今日の話題
床上浸水、被災後の手続きとは?  昨今の雨災害では、死者が発生した際の報道が主流となり、床上浸水などの報道はずいぶん減ったように思います。しかし当事者にとっては大問題です。床や畳が泥だらけとなり、土の臭いなどもあってとても住み続けられる状況ではないと言います。まさに途方に暮れてしまうようです。水位が床上まで上がってきてしまう状況下では、まず、第一に命、安全の確保です。水位上昇により箪笥や食器棚などが倒れる可能性もあります。電気の漏電による感電もあり得ますから、水位上昇を感じたらブレーカーを落とすことも大事なポイントです。付近のモノが倒れ掛かったり、家の中に入り込んだりすることもあります。第二に水位が下がり、二次被害もないと判断できたなら、被害状況を確認しましょう。あらゆる変りようを写真に撮ることも、火災保険の申請や、罹災証明を得るときに必要です。なるべく被災したままの状態で撮影することが重要です。第三として保険会社や市町村に連絡し、今後の相談をすることです。昨今、自然災害が多発する中で、徐々に保険会社も手続きの簡略化や、支払いの迅速化を進めています。また、市町村でも同様の動きが見られます。被災直後は混乱し、考えもまとまらない中で、右往左往してしまいそうですが、冷静に淡々と進めることが重要です。逆に、冷静に淡々と進めることができるように、被災の可能性があろうがなかろうが、事前にタイムラインを作成し、その中で、被災後の手順を書き出しておくことが、最も重要かも知れません。
コラム:防災用語 「収斂(しゅうれん)火災」窓際などに置いた凹状凸状の物体、反射物によって、外からの太陽光が1点に集まり可燃物が発火することで起こる火災現象です。子供のころに虫眼鏡で太陽光を黒い紙に1点集中させると煙が出始め、やがて発火することを学習した人も多いのではないでしょうか。鏡に限らず、ガラス玉や置物などでも起こりうる現象です。窓際に置かない、カーテンを閉めるといった対策で防ぐことができます。
★この日に起きた災害や事件、事故
松代群発地震(昭和40年)、草津白根山火山ガス滞留(昭和51年)死者3

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