■備えあれば憂いなし-今日の話題 大地震対策・企業編 すぐにすべき5大ポイント! 中規模の地震が各地で頻繁に発生しています。これは、地下の岩盤や断層が活発に動いていることに他なりません。企業が大規模な地震に備えることは、社会的使命であり、事業の継続や従業員の安全、命にも直結します。大規模な地震の発生に向けて、すぐにでもしなければならない備え、そのポイントを述べましょう。①建物の耐震状況確認:古い建物ほど耐震化の程度が低いと考えられますが、耐震化はコストがかかることから敬遠しがちです。また最低限に留めがちです。しかし中長期的な視点で見れば、地震に強い構造にしておくことは、事業継続だけでなく、対外的にも企業価値を高めます。また什器や設備が倒壊しないための対策も急務です。②緊急時の体制整備と訓練:大規模な地震が発生した時、迅速かつ正しい情報の入手、社内共有が必要です。そのためには普段から、連絡網を含めた体制の整備やその時に向けた備蓄品や資材、非常食や簡易トイレなどの準備、事業再開計画、防災・減災のための教育訓練などが必要です。③情報手段の確保:被害が広範になると、インターネットや電話回線が不通になったり、錯綜したりします。事業上必要な各種データを失う可能性もあります。また災害に乗じたサイバー攻撃にも耐えなければなりません。④二次被害の阻止対策:社会的混乱の中で、さまざまな犯罪も発生しがちです。また、従業員が被災して住むところを失ったり、命を失ったりすることで、企業そのものは無事であっても事業再開できないといった間接被災もあり得ます。犯罪対策はもとより、従業員を失わないための対策も欠かせません。⑤パートナーの拡大:事業活動に必要な材料を提供していただくための仕入れ先の確保は、事業継続に欠かせません。品質を確保できる必要な程度のリスク分散や、サプライチェーンの拡大も事前準備のひとつでしょう。これらを災害に襲われる前から、少しずつでも資金投入し実践しておくことで、緊急事態時に正確かつ迅速に動け、従業員の命を守り、事業の継続に繋がるのです。 |
コラム:防災用語 「防災小説」自分自身が災害に遭遇した時のことをイメージして、どのようなことが起きるかを自分事として考えることを目的とした生徒向け学習教材です。子供たちの手で自ら防災小説を書かせている学校もあります。未来に発生しうる、いろいろな災害に見舞われた自分のその時の姿を描くことで、今できる防災について考えさせる授業です。大人も見習う必要があります。 |
★この日に起きた災害や事件、事故 台風第10号(昭和61年)死者20、負傷者107 |
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