■備えあれば憂いなし-今日の話題 工場内で一番労働災害が発生しやすい場所は? 一般的に、企業の工場では、何かしらの製品の生産、製造が行われています。日中だけ稼働している場合もあれば、四六時中交代勤務で稼働している場合もあります。工場では、時として労働災害が発生します。一番労働災害が発生しやすい場所は、機械操作をする場所です。それも日常的に同じ作業を繰り返す定常的な操作ではなく、時々の作業、つまり非定常操作時です。工場は機械化が進んで、人はその機械を安定して動かし、計画された生産・製造量を確保すべく作業をしますが、日に一度、週に一度、月に一度といった作業をすることがあります。機械の点検作業であったり、洗浄作業であったり、または部品交換作業であったりします。機械は通常、大きなパワーが働き、また熱を発していて、人の目で追えないような急速な動きをするものです。そのため、ちょっとした油断や、うっかりによって、手や足などの接触が起こり、切断や圧迫、体ごと巻き込まれなどの事故が発生します。それはたいがい軽傷では済まずに、重症あるいは死亡に繋がってしまいます。また、工場内では、危険物の取扱いもあります。劇毒物を含む化学薬品の取扱い、熱源となっているガスや重油などの取り扱いもあるでしょう。経験が浅い人が仕事に慣れてきて、その作業を任せようとした頃が、一番発生しやすいと言われています。火災や爆発に至る場合もあります。その他、フォークリフトの操作中や、吊り下げ作業中、高所作業中なども、高い確率で事故は発生します。落下、転倒、滑落、衝突などによって、これまで多くの従業員が負傷したり死亡したりしています。工場内での作業は、事故がつきまとうと認識して、危険場所を意識すべく明確な表示をすることや、機械自体に二重三重の安全策を取り付けること、安全具を確実に装着して作業することなどがとりわけ重要です。安全と思って装着した墜落制止帯ハーネス自体の不具合さえ生じることもあり、労働災害に繋がる情報のタイムリーな入手、ヒヤリハットによって事故の可能性を自分事として考えさせるといった、日ごろからの取り組みが必要です。 |
コラム:防災用語 「帰宅支援ステーション」行政と企業とが手を結んで、災害時において帰宅困難者が帰宅するのを支援しようとする取り組みで設けられた主要道路際の店舗施設をいいます。法規制によるものではなく、それぞれの企業による善意で成り立っています。水道水の提供、トイレの提供、各種情報の提供、休憩場所の提供などが行われます。コンビニやファーストフード店、ファミリーレストラン、ガソリンスタンドなどが各自治体との提携を進めています。 |
★この日に起きた災害や事件、事故 伊豆鳥島噴火(明治35年)死者125 有珠山噴火(昭和52年)死者・行方不明者3、台風第10号(平成15年)死者・行方不明者19、負傷者94、家屋全壊28 |
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