8月8日 朝礼話材

■備えあれば憂いなし-今日の話題
災害対策では、引っ越すのも選択肢のひとつ!  大規模災害は、いつ発生するか予測困難です。しかし、これまでの災害から得られた教訓や、国により措置法が定められた災害の被災想定によっては、“ここにいては危険”という場所もあるのも事実です。これは、個人の住まいにも、企業の建屋にも言えることです。今や、いかに大規模災害に備えるかが、たいへん重要になってきています。災害対策において、今の場所から引っ越すというのは、選択肢のひとつと言えるでしょう。改めて言うまでもないかも知れませんが、引っ越しが選択肢のひとつとしてあるという背景は、次のような点からです。①何よりも安全を確保する:地震は場所を選ばない、どこにいても被災する可能性はありますが、津波に襲われない、山体崩壊といった土砂災害に巻き込まれない、密接し合った耐震化が進んでいない木造住宅から離れる、噴火する可能性が叫ばれる火山の被災が甚大と予測される地域にいない、といったことは出来うることです。行政の中には、住民全体移転を目指しているところもあります。②建て直しや大規模な改修を引っ越しの機会と捉える:普段はさまざまな事情によって引っ越す機会がなかったとしても、耐震工事や家族構成の変化、劣化による改修工事が必要などと判断された場合には、引っ越しを考える最大の機会かも知れません。③事業拡大時に考える:業績が好調の時こそ、引っ越しは良い機会です。スペース拡大、新たなライン構築は、心機一転新たな土地で、内陸にある高速道沿いにするなど、さらなる事業発展に繋がるかも知れません。④DX戦略及び労働力の効果的活用:現在よりも労働力が確保できる場所がある可能性があります。また昨今及び将来的なDXを考えれば、現在の場所にこだわる必要がないかも知れません。事業立地の移転は、災害への対策だけでなく、複合的に判断すれば、事業の成長につなげる機会に十分なり得ます。これからは、海岸沿いの歴史ある工業団地の総建て変えに向けた一斉移転なども考えられます。
コラム:防災用語 「防災ウォーキング」災害時にいち早く避難所に到着できるように、普段からウォーキングをすることでその時に備えようとする試みです。通常、なかなか歩きなれない人にとっては、いざ避難しようとなっても、なかなか体がついていかない、すぐに疲れる、早くは歩けないといった現実に直面します。その対策のひとつとして、普段からの長距離ウォーキングを推奨するというものです。歩き方はコツがあるようで、特別のプログラムによる講座を開いている団体もあります。「防災さんぽ」と称して、ウォーキングによる災害の備えを呼び掛けている自治体もあります。
★この日に起きた災害や事件、事故
宮崎日南沖(日向灘)地震(2024.震度6弱)負傷15名、家屋倒壊2戸、南海トラフ巨大地震臨時情報「巨大地震注意」初発令

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