■備えあれば憂いなし-今日の話題 普段からの健康維持も防災につながる! 健康維持がどうして防災につながるか、ちょっと違和感を持つかも知れません。新型コロナウイルス感染症で苦しんだ3年間を思い起こしましょう。第6波、第7波では、多くの人が感染し、重症化する人も多く出ました。そのような中で、救急搬送困難事案が多数発生し、救急車が来てくれない、受け入れてくれる病院がない、往診も来てもらえない、このような状況が各地で生じ、悲しいかな、助かった命が多く失われました。また、手術を予定していた人は、手術日が延期され、入院を予定していた人は、しばらく自宅待機となり、また転院を余儀なくせざるをえなかった人も多かったことでしょう。これらの影響により死亡に至った人は、私は関連死に該当すると思っているのですが、それぞれのケースの追跡もなく、そのようなデータは見えてきません。しかし確実に関連死といえる事案は少なくなかったと思います。大規模災害時には、医療機能の停滞や停止、救急搬送困難は十分起こり得ます。だからこそ、普段から健康維持が重要であり、災害により直接的に傷病を負った人が治療を受けられやすい道をつくる防災につながると言えるのです。ちなみに、普段から健康維持に努めるということは、なにも内臓的な病気にならないように努めるだけではありません。交通事故を起こさないように、車を運転する時、道路を歩く時も注意する、歯の治療を要しないよう歯科衛生にも注意する、といった全身管理が必要です。えっ、歯医者にもかからない方がなぜ良いのか、大規模災害時に治療機能が果たせられるかというだけでなく、歯科医は大災害で多数の身元不明の死者が出ると、通常治療の合間をぬって、歯科治療カルテとご遺体との照合作業の協力支援が求められ、応じることとなります。このようなことから、健康体で災害を乗り越える人がひとりでも多くなることこそ、助かるべき命を救えることに繋がるのです。 |
コラム:防災用語 「災害時ポータブル発電機&ソーラーパネル」災害などの停電対策として、さまざまなメーカーから多種多様な発電機が発売されています。大きさも容量もまちまちです。昨今では家庭用もずいぶん普及してきています。USBやCタイプジャックのみならず、ほとんどの発電機が通常コンセントが使えるジャックも付いています。アウトドアを楽しまれる方は、すでにキャンプなどで使用している人もいるでしょう。併せてソーラーパネルを用意することで発電機への充電、発電機の容量不足への対応も可能です。 |
★この日に起きた災害や事件、事故 ジュディス台風(昭和24年)死者・行方不明者179、建物被害106,656 |
コメント