8月17日 朝礼話材

■備えあれば憂いなし-今日の話題
シリーズ:環境マネジメントシステムについて学ぼう②  環境マネジメントシステムの狙いと成功のための要因: 規格の序文には、このマネジメントシステムの狙いが記されています。少し引用してみましょう。「この規格の目的は、社会経済的ニーズとバランスをとりながら、環境を保護し、変化する環境状態に対応するための枠組みを組織に提供することである。組織が、環境マネジメントシステムに関して設定する意図した成果を達成することを可能にする要求事項を規定している。」として、その狙いを7項目掲げています。「-有害な環境影響を防止又は緩和することによって、環境を保護する。-組織に対する、環境状態から生じる潜在的で有害な影響を緩和する。-組織が順守義務を満たすことを支援する。-環境パフォーマンスを向上させる。-環境影響が意図せずにライフサイクル内の他の部分に移行するのを防ぐことができるライフサイクルの視点を用いることによって、組織の製品及びサービスの設計、製造、流通、消費及び廃棄の方法を管理するか、又はこの方法に影響を及ぼす。-市場における組織の位置付けを強化し、かつ、環境にも健全な代替策を実施することで、財務上及び運用上の便益を実現する。-環境情報を、関連する利害関係者に伝達する。」ことをこの活動の狙いとしています。また、このマネジメントシステム運用の成功について触れ、「組織は、有害な環境影響を防止又は緩和し、有益な環境影響を増大させるような機会、中でも戦略及び競争力に関連のある機会を活用することができる。この規格をうまく実施していることを示せば、有効な環境マネジメントシステムをもつことを利害関係者に確信させることができる。」としています。また、その冒頭では、「環境マネジメントシステムの成功は、トップマネジメントが主導する、組織の全ての階層及び機能からのコミットメントのいかんにかかっている。」として、全ての人々の参画こそが成功に繋がるとしています。 ISO14001:2015の規格構成と最新要求事項のポイント: 規格要求事項は、P-D-C-Aといった管理サイクルによって構成されています。強いて言えば、2015年版規格として、Pの前に組織がおかれた現状をよく掴んでPに至ることを求めているのも構成上の大きな特長となっています。要求事項は、第4章から始まり、第10章まで、7章の枠組みで構成されています。箇条構成は次の通りです。4章.組織の状況、4.1 組織及びその状況の理解、4.2 利害関係者のニーズ及び期待の理解、4.3 環境マネジメントシステムの適用範囲の決定、4.4 環境マネジメントシステム、5章.リーダーシップ、5.1 リーダーシップ及びコミットメント、5.2 環境方針、5.3 組織の役割、責任及び権限、6章.計画、6.1 リスク及び機会への取組み、6.2 環境目標及びそれを達成するための計画策定、7章.支援、7.1 資源、7.2 力量、7.3 認識、7.4 コミュニケーション、7.5 文書化した情報、8章.運用、8.1 運用の計画及び管理、8.2 緊急事態への準備及び対応、9章.パフォーマンス評価、9.1 監視、測定、分析及び評価、9.2 内部監査、9.3 マネジメントレビュー、10章.改善、10.1 一般、10.2 不適合及び是正処置、10.3 継続的改善、といった構成になっています。要求事項のポイント、2015年版要求事項の特長的な点は、①現状把握、②マネジメントシステムと事業プロセスとの統合、③リスクベースのマネジメント、④有効性に関わる説明責任、⑤ライフサイクルの視点、⑥外部環境が組織に与える影響への対処、⑦意図する成果の達成、などです。
コラム:防災用語 「災害ボランティア活動支援プロジェクト会議」この会議は、企業やNPO法人、社会福祉協議会や共同募金会などにより立ち上げられた組織体で、歴史は古く2004年の新潟中越地震の翌年に設置されています。普段は災害支援の調査や研究などを行い、災害が発生した際には、多様な関係者で被災者支援にあたる組織体です。活動目的のひとつに「災害時の災害ボランティアセンター活動支援等を通じた被災者支援ならびに被災地復興支援活動への助成」が謳われています。
★この日に起きた災害や事件、事故
藤田航空機八丈富士山腹激突事故(昭和38年)死者19

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