■備えあれば憂いなし-今日の話題 シリーズ:労働安全衛生マネジメントシステムについて学ぼう① 環境マネジメントシステムについて学ぼうシリーズに続く第2弾です。 労働安全マネジメントシステムとは: 労働安全衛生マネジメントシステムは、品質や環境、情報、食品安全等とともに、企業活動を支えるマネジメントシステムのひとつです。さまざまな労働安全衛生マネジメントシステムがありますが、ここでは国際規格となっているマネジメントシステムを紹介いたします。労働安全衛生マネジメントシステムは、企業が雇う労働者に対して、職場を中心として安全及び衛生を確保することで、傷病の発生による欠勤等を減らし、あるいは事業活動の不効率を解消し、さらに企業へ向けられる期待に応えるべく取組のシナジー効果としての良い企業イメージづくりに貢献すべく取り組むぺき活動として定着してきています。国際規格としての労働安全衛生マネジメントシステムは、長い間、イギリス規格協会が発行したBS8800をベースとして作成され1999年に発行されたOHSAS18001規格が国際標準の規格として採用され多くの企業で使用されてきていました。我が国においても、認証機関による認証制度に取り込み、従業員の労働安全衛生環境を整備し、システムによって改善して結果として労働災害を低減させる運用が行われ、認証数も増えてきていました。他のマネジメントシステムと同様に、PDCAサイクルで継続的に運用することが要求事項となって構成されています。2010年前後に、ISOではマネジメントシステムの規格整合化作業が進展して、一定の共通性がある要求事項については、どの規格も揃えていこうとする動きがあって、それに応えるように、規格共通テキスト(MSS-annexSL)が登場してからは、規格要求事項の構造に整合化が図られた、品質・環境・情報等の規格が相次いで改正発行されるようになりました。その過程で、ふるくから議論があった労働安全衛生マネジメントシステムのISO規格化が、一気に進展して、2018年にISOから「ISO45001」と採番された「労働安全衛生マネジメントシステム-要求事項及び利用の手引」が発刊されました。国内では、同年に翻訳され「JIS Q 45001」として発行され、これを機として、OHSAS18001で認証を得た企業は、ISO45001認証へと切り替えはじめました。 最新の国際規格と、その構成: 前述したような背景で、ISO45001規格が2018年に発行されました。よって最新版はその年をとって2018年版と言われます。その構成は、序文-第1章適用範囲-第2章引用規格-第3章用語及び定義-第4章組織の状況-第5章リーダーシップ及び働く人の参加-第6章計画-第7章支援-第8章運用-第9章パフォーマンス評価-第10章改善、といった具合に他のマネジメントシステム構造と同じになっています。 |
コラム:防災用語 「シェイクアウト訓練」今いるその場所で、大きな揺れが発生したら、すぐに取る行動として、呼びかけ時折、訓練を呼び掛けているもので、「まず低く、頭を守り、動かない」を身につけようというものです。小学校で多く取り入れられ、子供たちの方がこの言葉、この行動をよく知っています。なによりも優先して自分の身を守ろうと体で覚える訓練です。 |
★この日に起きた災害や事件、事故 カメルーンニオス湖有毒ガス発生(昭和61年)死者1,700以上、米国ハリケーン(平成23年)死者55 |
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