
■備えあれば憂いなし-今日の話題 複写機が床を走り回るなんてことある? 簡易な個人向けの複写機は、デスクから落ちることは可能性としてありますが、床を走り回るなんてことはないでしょう。しかし現在、多くの会社で採用されている多機能複写機は、紙の種類も多く使用でき、枚数も相応になっていますから、高さ1メートルを超える機器も少なくありません。重量があるから簡単に動かないだろうと思いがちですが、床を走ることについて否定できません。長周期地震動が発生した高層建物の上層階では、揺れ幅が3メートル近くあり10分も続いたという事例が報告されています。そのような揺れの中では、デスクや椅子はもとより、背が高いものは倒れ、重心が低い什器などは、床を走ったと聞きます。デスク下の引き出しワゴンなども、空いているスペースを行ったり来たりする可能性があります。書棚にある書類、書籍や文具などは、倒れる前に、一斉に飛び出すことも考えられます。たかが書棚の書類と思わないでください。それらに埋もれて亡くなっている人もいるのです。ちなみに、このような状況や被害が発生するような場合には、エレベータの使用はできなくなり、通電し安全が確認され復旧するまでには時間を要します。移動手段は基本的に階段になることは覚悟しなければなりません。低層階の場合以上の各種備蓄品確保が推奨されることは言うまでもありません。 |
コラム:防災用語 「耐震診断」専門家によって建物の耐震性能を診断、確認することです。診断に用いる基となる耐震基準は、建築基準法によって定められています。1978年に発生した宮城県沖地震での多くの家屋倒壊を契機として、基準の見直しが行われ、現基準は1981年(昭和56年)から施行されています。現基準以前の基準で建てられた建造物は、震度5強程度で損傷が、震度6強程度で倒壊が懸念されると言われています。会社や工場の建屋、自分の家などが、昭和56年以前に建てられていれば、その懸念があります。耐震診断を受けて、補強などを施すといった対策が急がれます。 |
★この日に起きた災害や事件、事故 注) 私が調べた限り、大きな災害や事件、事故、気象特記がない日が、1年の中で108日ありました。その日は、よりよく調べれば何らかのことが起きているのかも知れませんが、このブログでは空白のままUPいたします。どうか今日が“空白の日”として永久に残るように祈ってやみません。 |
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