■備えあれば憂いなし-今日の話題 救急車、適正利用のお願い! 2020年から2023年初頭の第8波まで続いたコロナ禍では、救急車を要請しても出払っていて来てくれないという状況が相次いで見られました。しかし、その背景には、すべて緊急を要する人だけでない緊急を要しない人が救急車を要請したことによる車両不足もあったようです。東京消防庁のホームページでは、救急車が現場に到着するまでに要した平均時間は、年々延びていて、令和4年では9分24秒となっています。軽症者が全体の52%で、緊急を要する重症以上者はわずか8%ということです。不適正要請も多く、中には、①歩けるけど、どこの病院へ行っていいかわからないから要請した、②タクシー代がかかるから要請した、③ひざを擦りむいた子を優先して診てもらうため要請した、④眠れなくて話を聞いてほしく要請した、⑤包丁で指を切り、専門医に診てほしく要請した、などが同ホームページで紹介されています。本当に緊急な人が救急搬送されるよう、適正利用を心掛けたいものです。病院に行くべきか、救急車を呼ぶ必要があるか、迷ったときは、「#7119」とダイヤルすることで、症状を聴いたうえで応えてくれるサービスがあります。#7119は全国共通です。東京消防庁<安全・安心情報><救急アドバイス><救急車の適正利用にご協力を!><救急車の適正利用のお願い!!> (tokyo.lg.jp)、もうひとつ、自動車を運転中に、救急車のサイレン音が聞こえたなら、どこからか耳を澄ませ、スピードを落とし左路肩に寄せ、前後からであれば一時停止する行動をとってほしいと思います。救急車がサイレンを鳴らし赤色灯を点滅させて近づいてきたら、道を譲り、救急車の通行を優先させなければなりません。昨今、救急車が近づいてもスピードを落とさない、路肩に寄らない、道を譲らない車両をよく見かけます。乗用車との衝突ニュースも聞きます。道路交通法では、その第40条で、緊急自動車(消防車、救急車、パトカーなど)がサイレンを鳴らし赤色灯を点滅して近づいてきた場合、①交差点またはその付近であれば、交差点を避け、道路の左側で一時停止しなければならない、②交差点またはその付近以外であれば、道路の左側に寄って道路を譲らなければならない、と規定しています。近づいてきたのに、そのまま走行を続けると「緊急車妨害違反」として普通車では反則金6000円、違反点数1点と定められています。歩行者も歩行中に緊急自動車が近づいてきた場合、道路を横切ったり交差点を渡ったりせずに、道を譲らなければなりません。意外と知らないひとつかも知れません。 |
コラム:防災用語 「ヘルプマーク」義足や人工関節をしている人、内部に障がいを持ち、または難病疾患を有する人など、外見からはわからなくても、配慮を必要としている人に申請によって提供される表示札です。周囲の人に配慮を必要としていることを知らせ、援助を受けやすくするため作成されました。赤色に白の十字とハートがあしらわれています。災害時には率先して、安全に避難するための援助をしましょう。 |
★この日に起きた災害や事件、事故 関東・東北豪雨(平成27年)死者8、負傷者80、建物全壊80 |
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