■備えあれば憂いなし-今日の話題 子供たちに、どう防災を伝えるか? 難しいテーマですが、今日は、これからの未来を担う子どもたちに、防災についてどう伝えていけばよいのか、考えてみたいと思います。そのポイントを5つにまとめてみました。①防災の重要性を理解させる!:すでに身近で被災経験ある子どもたちは、その恐ろしさを感じ、あるいは戸惑う大人たちの顔を見て、重要性を学び理解すると思いますが、多くの子どもたちは、その経験がない分、地震や豪雨などの自然災害について、映像を見させ、または体験した人の声を聴かせて、防災の重要性を理解させていく必要があります。子どもたちに恐ろしい映像や声を与えたくないという気持ちもあるでしょうが、知るから防ぐ知恵を付けられると思います。②災害時に取るべき行動を教える!:多くの学校では、授業の一環として命を守る行動を教えています。シェイクアウト訓練です。まず低く・頭を守り・動かないという一連の動作、ガラスから離れ、避難に対してはてんでんこの教え、つまり率先避難を教えたいものです。③家族としての防災準備に参加させる!:ともすると大人だけで準備しがちですが、子どもたちも加えましょう。ローリングストック、備蓄品の用意と分散保管、タイムラインづくりなどです。子どもたちにとっては見慣れていないラジオやランプなども見させ、体感させたいものです。④災害体験館などに連れていく!:各都道府県や主要な市町村には、災害を体験させる施設があります。防災館などとも呼ばれています。過去の災害の映像を流していたり、被災状況を模したジオラマができていたり、揺れの体験や暴風雨の体験ができるところもあります。体験は体の五感に入って、本能的な防御を知り得るよい機会になるでしょう。⑤子どもたちの年齢に応じた伝え方を!:4~5歳向けには4~5歳なりの、11~12歳向けには11~12歳なりの伝え方があると思います。小学校入学前の子どもたちには、ある意味楽しみながら学ばせることが良いでしょう。動物やキャラクターなどが災害に遭って困っている様子、身を守れて安堵した様子など、なにがしかに置き換えて教えるのも一方法でしょう。防災用品には、キッズ向けや可愛いイラストが記されたものもあり、またカラフルなものもあります。小学校高学年になれば、いろいろなことについて、自分事として考える力があります。こういう時はどうしたらいいかな?といった問答で進めるのも良いでしょう。このようなポイントを押さえて、子どもたちにも防災について伝えていきましょう。 |
コラム:防災用語 「放射線と放射能と放射性物質」電気事業連合会のホームページによれば、放射線は外部に放たれる光のひとつ、放射能は、その光を発する能力、放射性物質は光を放つものです。電灯に例えて、放射線は懐中電灯の光、放射能は光を出す能力、放射性物質は懐中電灯そのものと言っています。ヨウ素131という放射性物質は能力が半減するまで8日、ウラン238という放射性物質は半減するまで、なんと45億年としています。 |
★この日に起きた災害や事件、事故 アイオン台風(昭和23年)死者・行方不明者838、建物全壊・流出5,889 |
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