9月21日 朝礼話材

■備えあれば憂いなし-今日の話題
お客様も従業員も助かる多様な避難訓練を!  接客サービスが生業の業種、例えば、百貨店やスーパー、テーマパークやホテル、レストラン等ですが、それらの業種は、当然と言えば当然ですが、お客様を第一とする社風が根づいています。では、本当に災害が発生した時に、真に避難誘導できるかというと話は別のようです。訓練はするけれど、参加人数は乏しく、その数十人が役割分担し、幾人かはお客様役をやったとしても、本当に日々利用されるお客様の数とは、大きな乖離があるのです。日中500名から店内にお越しになられているお客様を、どう避難誘導しようかという訓練に、わずか30名ほどのお客様役をやってみたところで、現実的ではありません。それでは500名で訓練するかというと、それもまた現実的ではないでしょう。従って、訓練手法としては、体を動かす訓練と、テーブルを囲んで行う机上訓練の併用です。さぁ、その時に忘れてはいけないのが、従業員が全員助かる方法も考えるということです。ともすると、実際に災害に襲われたなら、お客さまだけの避難誘導だけ優先してしまい、従業員が取り残されないかということ、従業員が最後となり命を失わないかということです。お客様と従業員、どちらの命も助かることは容易ではないと思われます。だからこそ、訓練を積んで、よりよい方法や手順を考え、不足点が見えればそれを充足し、資金が必要なら稟議を上げ、ハード的な対策を進めることなどが必要です。安全な建物で、火災の心配が少ないというなら、建屋内に居続ける避難もありです。誘導した後の段取りも必要です。タイムラインへの落とし込みも必要でしょう。収束し、お客様と従業員のすべてが、家路につけるよう解散できた時、はじめて避難が終わるのです。
コラム:防災用語 「出血性デング熱」蚊が媒介するデングウイルス感染症です。熱帯・亜熱帯地域が主な流行地域で、日本においては海外からの輸入罹患として年間約300例あるようです。白血球と血小板が低下し、出血症状が強くなる傾向があるとしています。ただし致死率は、重症でも2~5%と言われています。
★この日に起きた災害や事件、事故
西埼玉地震(昭和6年)M6.9、死者16、家屋全壊206、室戸台風(昭和9年)死者・行方不明者3,036、建物全壊38,711

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