■備えあれば憂いなし-今日の話題 健康診断ではSASや視力の検査を! 企業では、従業員のみなさまの健康管理のために、健康診断が行われていると思います。検診車が来社したり、個人でクリニックなどに、または診断項目数が多い人間ドッグを受けるべく病院に行くこととなっていたり、さまざまな形で健康診断が行われていることでしょう。一般的には、身体測定、血液検査、胸部X線撮影や便潜血、腹部バリウム検査、聴力・眼圧・眼底検査、問診等でしょうか。検査項目にSAS(睡眠時無呼吸症候群)検査や、視力自体の検査は、あまり加えられていないようです。①SAS(睡眠時無呼吸症候群)は、睡眠の質に悪い影響を及ぼすだけでなく、多様な病気の原因になるとも言われています。また、営業活動や物流事業に携わる人は、安全運転行動に直接的に影響を及ぼすものです。しかし症状を自覚しない、または軽い段階では、気づかずに医師の診断を受けないまま放置している可能性があります。かなり多くの人がSASを潜在的に有しているのではないかと警鐘を鳴らす人もいます。放置すると症状は悪化し、集中力に欠けるようになったり、居眠りをしてしまったりといった仕事にさしつかえる状況が出て、または重大な交通事故に繋がる可能性を秘めています。②視力は、字のごとく、モノを視る力ですが、視力の低下を放置している人も少なくないようです。老眼で片付けているかも知れません。SAS(睡眠時無呼吸症候群)も、視力低下も、いずれも「歳をとった精」と片付けてはいけません。さらに言えば、せっかくクリニックや病院等の診断で、他のところを含め、さまざまに指摘を受け、要再検査等と言われても、時間がないと再検査や精密検査に出向いていない人もいることでしょう。体の各所が健康でないと、災害時に命からがら助かったとしても、関連死に繋がる要素が高まります。また、避難所で過ごせない、避難生活を送れないといった状況にも陥ります。SAS(睡眠時無呼吸症候群)は、いびきに繋がること、視力低下は(もちろん矯正していれば良いのですが)、文字情報の瞬時入手に支障をきたすことに繋がることもあります。災害の発生は昨今、日常となってきていますが、それでも避難生活は非日常です。長く辛い避難生活に耐えるには、普段からの健康管理、特に、なかなか健康診断に加えられていない項目の、早期診断、治療改善による頑強な身体維持が必要です。 |
コラム:防災用語 「一次災害/二次災害」最初の要因による直接的な災害発生を一次災害と言い、その後、一次災害に起因して火災が発生したり、救急隊や救助隊、復旧作業にあたる人の活動中に、余震や土砂崩れなどが発生したりすることを二次災害と言います。二次災害は人的被害を増やす恐れが高く、救命や復旧が進まない要因にもなります。ちなみに、一次災害を遠因として機能的な障害や経済的な障害が発生することを三次災害と言うことがあります。 |
★この日に起きた災害や事件、事故 北海道岩内火災(昭和29年)、狩野川台風(昭和33年)死者1,269、伊勢湾台風(昭和34年)死者5,098、十勝沖地震(平成15年)M8.0、行方不明者2、家屋全壊116、台風第21号(平成16年)死者・行方不明者27、負傷者97、家屋全壊79 |
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