10月16日 朝礼話材

■備えあれば憂いなし-今日の話題
BCPとBCM、BCMS、その違い!  東日本大震災後に、BCPの策定はずいぶん叫ばれ、多くの企業が策定したのではないでしょうか。BCPという言葉だけ独り歩きして、策定はしたもののそのままになっているという企業も多いでしょう。今日はまず、BCPと関連してよく言われるBCM、BCMSについて用語の定義とともに述べてみたいと思います。まず用語の定義ですが、これは国際規格であるISO22301に記されています。BCPはBusiness Continuity Planの頭文字です。和訳では「事業継続計画」といいます。定義としては「事業業務の中断や阻害に対応し、事業を復旧し、再開し、あらかじめ定めたレベルにまで回復するよう組織を導くための計画書」です。それに対して、BCMはBusiness Continuity Managementの頭文字。和訳では「事業継続マネジメント」といいます。定義として「組織への潜在的脅威、及びそれが顕在化した場合に引き起こされる可能性ある事業活動への影響を特定して、主要なステークホルダーの利益、組織の評判、ブランド、及び価値創造の活動を保護する効果的な対応能力を備え、レジリエンスを構築するための枠組みを提供する管理プロセス」です。BCMSはBusiness Continuity Management Systemの頭文字です。BCMにSystemが付きます。事業継続に関わるマネジメントシステムです。事業継続の確立、導入、運用、監視、レビュー、維持改善それぞれのプロセスをPDCAサイクルにのって回そうとする仕組みです。よってBCPを作っただけでは、効果的な成果を導くための仕組みにはのらず、立ち止まってしまっても仕方ないのかも知れません。ぜひ策定したBCPをマネジメントシステムにのって回し、使える道具へと進展させてほしいものです。
コラム:防災用語 「地震/震災」一緒にしてしまいがちですが、地震は、地下岩盤の破壊現象とそれによる地表面の揺れを言い、震災は、地震によって引き起こされた災害自体を言います。震度1でも地震、震度7でも地震です。また災害の規模が大きければ大震災、大きくなければ震災です。しかし実際には、震災と命名されたのは「関東大震災」「阪神・淡路大震災」「東日本大震災」の3震災だけであり、他は〇〇地震と言われます。震度7が2度襲い、関連死を含む273名の死者がでた熊本地震も震災とは命名されていません。
★この日に起きた災害や事件、事故
北炭夕張新炭鉱ガス爆発事故(昭和56年)死者93、負傷者39、台風第26号(平成25年)死者・行方不明者43、家屋全壊86

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