10月21日 朝礼話材

■備えあれば憂いなし-今日の話題
冠水した道路やアンダーパスに突っ込まない!  雨の中で自動車を運転することは普通にあることと思います。そして、多少の水溜まりがあっても多少強い雨が降っても、いったん走り始めた運転席では、誰しもいち早く目的地に着きたいと、先を急ぐ気持ちもわかります。実際に私自身も、以前は深い水溜まりや強い雨の中での運転に、やや興奮する自分がいました。もちろん注意してスピードを抑えつつ運転していましたが、根っからハプニング好きなこともあって、危険の程はあまり感じていませんでした。しかし、それは大変危険なことです。もっとも昨今の集中豪雨は、普通の雨量ではなくなっていて、以前とは比べ物にならないとも思います。予測しない場所で、河川の近くでもないのに、道路が冠水するという状況が、頻繁に各地で発生するようになっています。特に、冠水するスピードが速くなっています。平地道路でもあっという間に10~20cm、アンダーパスだと60~80cm冠水してしまいます。わずかに冠水した段階では、誰しも正常性バイアスが働き、大丈夫!行ける!ややスピードを上げれば抜けられる!と思いがちですが、その気持ちがいちばんいけないと言えます。少し専門的な点から、その危険について触れましょう。ひとつは、冠水した道路は視認性が極端に悪くなるという点です。単純にその深さが掴めなくなります。水面反射や路面の浮き出し誤認によって、その浅さを感じてしまうのです。道路幅もわかりにくくなっているはずですが、冠水幅が道路幅と誤判断してしまう懸念もあります。ふたつめは、途中で停まってしまっても逃げられるだろうと誤解する点です。エンジンが止まってしまうような段階は、すでに相応の水量があり、ボンネットを通じてかなり車内に水が入り込んでいると言えます。そのような状況で、かつ雨が降り続いていれば、もうドアが手で空けられない可能性が十分にあります。よって、もう逃げ出られない状況に至っていると言っても良いでしょう。みっつめは、前にいる車両についていけば行けると誤判断する点です。前の車両が抜けきられるとはもちろん限りません。また前の車両が巻き起こした波の渦が戻ってくる際に、水位が増し自車の中に入り込んでしまうこともあります。従って、前の車両に追随しているから大丈夫であるとは言えません。このように考えていくと、まず冠水し始めた道路には入らないことです。ちなみに、蛇足にはなりますが、運転によって水を跳ね、歩行者にかかり衣服を汚すことは、道路交通法第71条の1違反に該当します。「ぬかるみ又は水たまりを通行するときは、泥よけ器を付け、又は徐行する等して、泥土、汚水等を飛散させて他人に迷惑を及ぼすことがないようにすること」に抵触します。普通自動車で6,000円の罰金となります。くれぐれもスピードを落とした慎重な運転、歩行者を気にした運転が必要です。
コラム:防災用語 「漏電」漏電とは字のごとく、電気が漏れることです。本来通るはずの電線内を逸脱し流れてしまうことで、感電や火災発生に至る場合があります。多くの過程ではブレーカー等に漏電遮断器が付いており、箇条に電気が流れたり漏電が発生したりすると、自動的に電気を遮断する、つまり電気を落とす仕組みがつけられています。またアース線も予防策のひとつです。たこ足配線をしない、容量の大きな電気器具を同じコンセントで使用しない、プラグに埃をためない、といった普段からの注意も必要です。
★この日に起きた災害や事件、事故
なし

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