■備えあれば憂いなし-今日の話題 デマやフェイクに騙されない対策を! 1923年9月1日正午直前に発生した関東大震災では、震災による直接死ではなく、デマによる朝鮮人虐殺という悲惨な出来事がありました。テレビ等ニュースで聞いている人も多いでしょう。デマ、今で言うフェイクでしょうか、災害発生のために少なからず流され、最初に流布した人だけでなく、それを誤って、または面白半分で拡散させる人が多いことで、瞬く間にあたかも真実のように広まります。特にSNSがコミュニケーションツールとなっている現代では、そのスピードは過去のデマ拡散とは比べ物になりません。デマ、フェイクに騙されないための対策が必要です。以下の5つのポイントは、デマ、フェイクに騙されないために自分がすべきことです。①情報源を確認する:フェイクの特徴として最初の発信者は信頼性が薄い人です。知らない人からの情報は、例え画像や動画が添付されていても、偽情報と疑いましょう。また知人や友人、例え身内であっても、それが自らの最初の発信でなく、どこからかの聞き捨てであれば、疑ってみることが重要です。信頼できる情報源は、公的機関によるものや、主要なメディア(テレビ、ラジオ、新聞)等に限るようにしましょう。②自分で情報の真偽を確かめる:災害時には、正しい情報とフェイクとが混在していることが多いと認識しましょう。その上で、自ら真偽を確かめることも重要です。公的機関や主要メディアが取り上げていないなら、信頼性は薄いと判断しましょう。真偽のほどを検証する“まとめ”サイトや、YouTubeも、それ自体フェイクの可能性もあります。閲覧回数で稼ぐ人々の思惑に乗ってはいけません。③ソースを確認する:なりすましメール対策と同様ですが、発信者のアドレスには、@以下に違和感を覚えるソース、つまり記号的アルファベットや数字が含まれていることがあります。また発信者名があたかも本当にある機関の名称、ありそうでない名称であったりもします。顔が見えない限り、真実でない可能性の方を取り、一呼吸おいて再確認することです。④日本語として適切か評価する:デマ、フェイクの中には、海外からのものもあり得ます。例えAIを使用した日本語訳がなされていても、普段使われる日本語とは少し違うといった表現が見られることが少なくありません。普段から定型文やあいさつ文、敬語等を見慣れていれば、気づける可能性が高まります。フェイク動画の技術力は海外の方が進んでいるとも言えます。既存の有名人の映像を使用して、フェイク情報を話させる技術も進展しています。見慣れたキャスターや政治家の動画でも、話している内容に注視することが必要です。⑤なんの思惑や意図で流布しているか考える:儲けに繋がっている情報は、信頼性が薄いと捉えてよいでしょう。災害時、真実を早く伝えようと流すときに、儲けには繋げないものです。災害時に流される情報は、それが真実であるなら、政治的な思惑や経済的な利益が挟まれることはおかしいと思いましょう。 |
コラム:防災用語 「フロン排出抑制法」地球温暖化に直接的に悪影響を及ぼすフロンに対して、平成27年に施行されたフロン回収・破壊法が最初で、その後令和2年に改正フロン法としてこの呼称に変わり施行されました。フロンはさまざまな種類があり、空調機器や冷凍・冷蔵機器に、冷媒として使用されています。それらの機器の製造者、使用者、フロン充填・回収事業者、廃棄機器の収集運搬・処理業者に対して、フロンを漏洩させないための手続き、点検基準等が詳細に定められています。処罰規定もあり年々厳しくなってきています。 |
★この日に起きた災害や事件、事故 桜島・安永大噴火(安永8年)死者150 四日市臨海タンカー漏出事故(昭和53年) |
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