11月15日 朝礼話材

■備えあれば憂いなし-今日の話題
世界各地で発生する山火事、その対策!  9月にハワイ州マウイ島で発生した大規模な山火事は、まだ耳に新しいところです。この山火事では、110人を超える住民が死亡し、焼失面積は約880万㎡、経済的損失は、8700億円に上ると言われています。原因は、ハリケーンによって倒れた老朽化した送電線からの出火と言われていますが、行政無線による避難指示の遅れも取りざたされています。山火事は、このような原因の他に、落雷、自然発火、人為的例えばタバコの火の投げ捨て、焚火の火の粉からの拡大等が言われています。しかし、このような原因による山火事は、珍しいものではなく何年も前から、世界各地で発生してきましたが、この数年は、その背景に地球温暖化、極端な乾燥があるようです。人為的な原因による山火事の撲滅はもとより、自然発火につながるとされる気候変動対策も急務です。この両方を併せて、山火事を防止する対策について5つに絞って述べてみたいと思います。①予防啓発活動:何といってもまずは、山火事が発生しないように、特に人為的な原因となるタバコの不始末防止、焚火の禁止等を呼び掛ける活動をすることです、乾燥注意報の発令に伴い、火の取り扱い注意の呼びかけも重要です、②防火帯づくりや消火ルートの確保:一定の幅をとった植林や伐採を推し進めることや、いざという時に消火隊がすぐに火元に接近できるような消火ルートづくりも極めて重要です、③消火設備、消火栓の設置強化:消火設備や消火栓、防火用水、水源確保等も早期に消火するために重要です、④自動監視システムの強化:赤外線等を使った暗視を含む自動監視システムによって、早期かつ瞬時に消防署等に結果が飛ぶことでそれだけ駆けつけることが早くなる、速やかな消火活動に入れることに繋がります、⑤人的早期発見と早期避難指示:さまざまな人が入山する中で、即時通報していただくことで、やはり早期消火に繋がります、また規模拡大する過程では、一刻も早く人の避難活動を始めさせることで、人的被害を最小限にすることができます。そして、これら山火事対策の知恵は、そのまま大規模地震時に発生するであろう同時多発的火災の対策、木造密集地火災対策、そのものとも相通じるものがあろうと思います。
コラム:防災用語 「溝式簡易トイレ」災害時のトイレ対策として必要とされる備蓄品のひとつです。長時間ドライブの車中やトイレが一時的に使用できない程度の時に、一度の排尿を簡単に済ませられる「携帯(または携行)トイレ」と違い、設置型(置き型)タイプのトイレを、携帯トイレと混同しないようにこのように言うことがあります。プラスチック仕様や段ボール仕様のモノ等があり、形状もさまざまです。既存の洋式トイレに被せて使用する黒袋と凝固剤のセットを「簡易トイレ」と呼ぶ場合もあり、用語にとらわれず、用途や使用の仕方を考えて選択する必要があります。
★この日に起きた災害や事件、事故
伊豆大島噴火(昭和61年)

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