11月17日 朝礼話材

■備えあれば憂いなし-今日の話題
巨大台風への備えː企業編  昨今、南方海上の海水温上昇によって、台風が発生しやすくなり、またその規模も巨大化しつつあります。11月も半ばを過ぎて、もう台風は発生しないだろうと思いがちですが、11月12月もまだまだ発生する可能性は高いです。2021年12月には、台風22号がフィリピンのセブ島を直撃し、リゾート地であるマクタン島内で大きな被害が発生しています。勢力が巨大化しているだけでなく、気候変動によって東アジアに進路をとり大陸に近づくことが多くなっています。台風は、ある程度先の進路、上陸地、勢力等がわかるようになり、その正確性も高まっていることから、事前対策は可能になってきていますから、安易に考えることなく無理はしないことです。企業としての巨大台風への備えについて、ポイントを述べてみたいと思います。①出勤体制、生産体制の調整:自社の出勤体制や生産体制の調整はもとより、サプライチェーンへの影響やその動向に注視し、早め早めに非日常体制に移ることが重要です、②窓や屋外看板、屋外機器等の対策:建屋全般の安全チェックをしましょう、その上で特に窓の破損、屋外にある掲示物や看板の点検、屋外に置かれた機器や簡易倉庫等の対策必要性判断をします、③出張者の計画見直し:自社地域に台風が来る予測がなくても、出張予定者の出張先に台風が向かうこともあり得ますから出張計画の見直し指示も必要かも知れません、④通信手段、情報収集方法の確認:いざ巨大台風が襲えば、停電や断水を含め通信手段も途絶える可能性があります、充電機器やトランシーバー、ラジオ等の事前確認が大事です、⑤車両運行・物流計画の見直し:営業担当が車両を使用した営業活動をしたり、物流担当が製品を運ぶ、下請け先に委託するといったりした点も影響を考え計画の見直しをする必要も考えられます、運行ルートにアンダーパスや冠水可能性、河川状況も考慮する必要があります、等です。いくつかの企業は、BCP(事業継続計画)で、起こり得る災害に「台風」を入れ、事前の対応をプランニングしていると思われますが、多くの企業では、BCPと言えば「地震」だけを特定して策定されている状況が見られます。機会を得て、「台風」も特定して、BCPを充実させ、準備を進めることを推奨します。
コラム:防災用語 「マグマ噴火/マグマ水蒸気爆発」地中奥深くのマグマが直接的に地表に噴出する現象を「マグマ噴火」と言います。高温となった水状のマグマは空高くまたは水流となって流れ出ます。それに対して地中でマグマと地下水が直接触れて高温高圧状態となり、一気に両方が噴出する現象を「マグマ水蒸気爆発」と言います。また地下水がマグマで高温となり、水蒸気が爆発的に噴出する現象を「水蒸気爆発」と言います。水蒸気として噴出する噴火は、マグマだけの噴火と異なり、高温となった水蒸気が霧状に降り注ぎ、危険な範囲はより広範囲となります。
★この日に起きた災害や事件、事故
なし

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