11月21日 朝礼話材

■備えあれば憂いなし-今日の話題
ホテル(旅館)火災に備えてすべきこと!  ビジネスで、また旅行で、ホテルや旅館を利用する人々は多いと思います。ホテル、旅館の火災は意外に多く、数年に一度は、死者を出す火災が発生しています。実は先日、私が宿泊したホテルで、深夜2時ころに火災報知器が作動し、消防車が駆け付ける中で、警報音は止まらず、ホテル側からの放送もなく、上階に泊まっていましたが、非常階段で1階に下りました。結果的には、誤作動でしたが、そのまま眠れず朝を迎えました。ホテル側も宿泊客側も、いずれも、ともすれば警報音に「いつものこと」と、放置してしまいかねません。正常性バイアスが働いてしまうからです。今日は、もし、宿泊中に火災が発生したなら(警報音が鳴ったなら)と仮定して、押さえておくポイントを紹介したいと思います。①避難経路の確認:以前、ホテル側が宿泊客を部屋まで案内していた時代(今も一部では見られますね)、「こちらが非常口となります」と教えてくれたものですが、今は宿泊客が自分で部屋に行くことから、自分で知ろうとしない限り、非常口に関心はなく、考えが及ばないと思います。避難口、避難経路を能動的にチェックするようにしましょう。②部屋の中の防火対策:喫煙と禁煙の分化は進んでいますが、発火源はタバコと限りません。照明器具に濡れタオルを乾かそうとかけておけば、そう時間かからず発火する可能性が高まります。ドライヤーを付けたままベッド等に放置した場合も、簡易アイロンを持ち込んで使用している間も、そのリスクは高まります。自ら気を付けていても隣室からの発火も考えられます。③火災発生時のすばやい行動:逃げ損になっても、逃げることが重要です。館内放送があれば、それに従い、もし前述のように放送が入らなくても、行動に移しましょう。場合によっては、非常口を開けるに、音が鳴りだす可能性が考えられますが、気にせずに開けましょう。それが本当の時に命の確保に繋がります。警報音が鳴り、避難して責められることはありません。④煙と火の特性を知り、必要な体勢で逃げる:近隣で真に火災が発生し、煙や炎が観察される状況下では、一刻も早く、防御姿勢で逃げましょう。タオルを濡らして口鼻を塞ぎ、身を屈めて逃げます。ホテルによっては、防煙マスクがドアに用意してあることも増えてきました。下階に向かうか、上階に向かうかは判断のしどころです。煙や炎とは距離をおく側の非常階段を使いましょう。基本的には2方向に避難経路があると思われます。エレベータは途中で止まる可能性があることから、徒歩避難が推奨されます。
コラム:防災用語 「防潮水門」高潮対策として作られた水門を言います。水位が上がる高潮は、湾内へ流れ込んで河川等に海水が逆流して、越水する危険があります。そのような現象を未然に防ぐべく、河川の最下流(湾との境あたり)に水門を設置して、それを閉鎖することで逆流を抑えようとするものです。河川への逆流を防ぐ以前に、湾への流れ込みによる水害対策としては、防潮堤があります。
★この日に起きた災害や事件、事故
伊豆大島噴火(昭和61年)全島民島外避難

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