11月27日 朝礼話材

■備えあれば憂いなし-今日の話題
大き目の地震発生後の知恵とは?  よく寄せられる質問に、「実際に大きな地震に襲われた場合、どの時点で何をすればよいか」というのがあります。例えば、電気は消えたままで良いのかとか、トイレは使い続けてよいか等です。今日のこのコーナーでは、それらの疑問いくつかピックアップして考えてみたいと思います。⓪まず何をすればいい?まず命を確保する行動をとりましょう。頭を守る、ガラスから離れる、身を低くする、出入口扉を開放すること等です。❶簡易トイレどの段階で使い始める?地震直後、建物や配管が損傷しているかどうかは素人ではわかりません。もし破損していれば、例え電気や水道が機能していても汚水が漏れだす危険があります。よってトイレは直後に「使用禁止」と表示して、黒袋と凝固剤のセットをトイレに準備し、まず座面より下に、使用時に被せる袋が水に触れない、中に落ち込ませないための大き目の袋を被せます。その上で、使用する各自が黒袋と凝固剤を持ってトイレに入り用を足すこととなります。男性用小便器では、凝固剤を入れた黒袋に直接しても良いでしょう。❷どのタイミングで事業停止を決める?一概には言えませんが、停電の程度が酷く復旧が遅れると予想される場合や、製造業では断水している場合が事業停止の目安でしょう。❸いつ従業員を帰宅させるか社内に留めるか判断すればいい?まず、二次災害が発生しない程度に、社屋や工場の危険度・安全性を確認し、危険物に亀裂が入っていたり、流出したりしているなら消防への通報をします。もちろん従業員の中に傷病者が出ていれば、応急処置をします。火災が発生したなら初期消火を行うところですが、炎が2メートル程度に達している場合は、むしろ避難を優先しましょう。帰宅の要否については、帰宅困難者対策条例がある東京都はもとより、帰宅を急がせることがかえって危険と言われる地域では、社内にある程度の空間を設けて、滞留させましょう。大きな余震の可能性もあり、何もない空間の方が理想です。また3階以上(階段で行き来できる程度)が望まれます。❹用意した備蓄品、いつの時点で配り始める?社内での滞留を決めたなら、備えている備蓄品を開梱し配付します。買い出し等の外出は極力控えさせたいものです。水分は十分とらせることが大事です。血流悪化は循環器系疾患に繋がります。❺安否確認はどの時に始めたらいい?社内や工場内にいる従業員については、安全性が確保された段階で、点呼するのが良いでしょう。続いて、社外に出ている従業員(役員等を含む)がいる場合、安否確認メールを一斉送信しましょう。訓練していれば、例え当日が休暇日であっても一斉送信で返事がくるはずです。人を乗せて走っている、または荷物を運んでいるドライバーには、運行・配送ルートよりも安全なルートを優先させます。津波の恐れがあれば海岸付近は避ける、土砂災害の恐れがあれば山間部は避ける等です。❻電気は消えたままで良いか?通電火災(電源がON状態のまま電気が復旧すると、揺れで移動した可燃物に着火してしまう火災)となる危険があります。不要な電源はOFFまたはブレーカーを落として、安全が確認できたところから戻す必要があります。このように、直後の行動を見ていくと、事前に打っておきたい対策も見えてくるかも知れません。
コラム:防災用語 「引き抜き損傷」二の腕と呼ばれる上腕が強く引っ張られると、脊髄から上腕に通じる神経根が引き抜けてしまう損傷を引き起こすことがあります。主にオートバイや自転車による事故があった場合、ハンドルを持った腕が倒れ飛んだオートバイや自転車により引き延ばされ、この損傷に至ると言います。通常の交通事故に気を付けることはもとより、緊急地震速報が鳴った時等は、スピードを落とすことです。
★この日に起きた災害や事件、事故
なし

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